※この記事は栄養成分自体の化学的な性質等を示すものであり、ごはんの効能を表すものではありません。
適度な脂でジューシーな肉質
肉の旨味と脂の甘味
しっかりとコクのある味わい!
人でも
鶏むねより断然好き!
という方が多いでしょう。
唐揚げ専門店で買った鶏唐揚げが
ももではなく、むねだった時のがっかり感
焼き鳥屋さんでも王道中の王道
そして一番人気!
それが鶏もも肉。
人気の高さに比例するように
値段は鶏むねの倍以上!
高級地鶏なら、部位によっては
A5ランクの山形牛より高いことも。
人の嗜好品としては
味も人気も値段も最高クラス!
ですが
【結論】からすると
手作りごはんなどでは
わんちゃんの食材としては今ひとつ
「むねは食べないけどももなら食べる」
というグルメなわんちゃんの
・おやつに少し
くらいならいいと思いますが
・毎日の食事のメイン
としては考えにくい食材です。
はてさてその理由とは?
色んな肉とその栄養成分を比較してみましょう
鶏肉全般
その武器はヘルシーであること
・ダイエットには鶏肉!
というイメージなのですが
ヘルシーさが武器の肉での比較
鶏もも | 鶏むね | 鹿 | 豚ヒレ | |
カロリー | 113 | 105 | 119 | 118 |
脂質 | 5.0 | 1.9 | 4 | 3.7 |
タンパク質 | 19 | 23.3 | 23.9 | 22.2 |
単位はカロリー/kcal・脂質&たんぱく質/g
鶏ももは皮なしで比較
むむむむ!
カロリーこそ健闘しているものの
脂質でもタンパク質でもワースト
ヘルシーキングである鶏むねはまだしも
鹿・豚ヒレよりヘルシーさで見劣り。
でもその分、他の栄養がすごいのでは!?
ということで、鶏ももに多いと言われる
亜鉛で比較してみると
鶏もも | 鶏むね | 鹿 | 豚ヒレ | |
亜鉛 | 1.8 | 0.7 | 2.9 | 2.2 |
なんと!
亜鉛は鶏むねの3倍近く含まれる!
と言いたいところですが
鹿と比べると
非常に少ない。
ちなみに牛ももは4.5mg/100g
その半分以下しかないですね
ついでなので
鶏肉全般に多いとされる栄養素では
鶏もも | 鶏むね | |
ビタミンK /μg | 23 | 16 |
葉酸 /μg | 10 | 13 |
ナイアシン /mg | 5.5 | 12 |
血液の凝固や骨の形成にかかわる
ビタミンKはトップクラスの数値
しかし他の栄養素は鳴かず飛ばず
やはり鶏むねが優秀
さらに脂肪酸に注目してみると
鶏もも | 鶏むね | |
オメガ3 /g | 0.4 | 0.5 |
α-リノレン酸 /mg | 18 | 24 |
オメガ6 /g | 0.67 | 0.32 |
リノール酸 /mg | 520 | 270 |
オメガ3系が多い鶏むね
オメガ6系が多い鶏もも
・オメガ3系は意識して食事から摂取
・オメガ6系は意識して減らす
のがバランスの良い脂肪酸の摂り方
オメガ6系の多い鶏ももは
(他の肉と比較してもかなり多いほう)
減らすべき食材とも言えます。
これだけ見ても、オメガ3の多い
鶏むねの方が優秀なんです
鶏ももは
栄養成分だけ見ると
なんかあんまりやなぁ~
っていう印象が強い食材
鶏ももの、ちょっといいとこ見てみたい!
毎日のごはんの食材として
栄養価だけに注目してしまうと
確かに、他の肉より見劣りしてしまう。
だがしかし!
鶏ももの最強の武器は
・嗜好性の高さ
しかも
新鮮で良質なものを手に入れやすい
なので
わんちゃんが超喜ぶ手作りごはん
を作りやすい食材と言えます。
もちろん鶏もも自体は
食べて害のあるものではない
なので
・ご褒美のおやつに
などという使い方はどうでしょう。
他には
病気で食欲が落ちてきてるけど
鶏ももだけは喜んでしっかり食べる
そんな時は鶏もも中心のごはんで
足りない栄養を、他の食材で補えるようなレシピで作るのもいいでしょう。
特に手作りごはんの場合
鶏ももだけを中心に与えていては
栄養のバランスがとりにくいはずです
普段からいろんな種類の肉を
バランスよく食べさせ
「うちの子、鶏ももしか食べないのよ」
などという
偏食にならないような工夫も必要ですね
ちなみに、ぼくの大好物は鶏ささみ!だけどリンとカリウムが多いから、あんまり食べ過ぎちゃあダメなんだって。
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