※この記事は栄養成分自体の化学的な性質等を示すものであり、ごはんの効能を表すものではありません。
鶏むね?
あんまり好きじゃないな~
という方が多いのでは?
かく言う僕もあんまり好きじゃない。
味が嫌いではなく、あの口の中の水分を全部持っていかれるパサパサ感が苦手
※パサパサ問題は料理法で解決できます
また後程orリンク可
鶏ももに比べると人気の薄い鶏むね
実際、市場での売れ行きも
鶏もも7:鶏むね3
くらいだそうです。
それに比例して値段は、もも肉の半分以下
そんな鶏むねにも転機が訪れます
それは
サラダチキンの発売
低カロリー・高たんぱく
そして・・・糖質0!
ダイエットブームに乗っかり一躍大人気
ダイエットを志したことのある方なら、
一度は口にしたことがあるのでは?
しかしこれは絶対に犬にあげてはいけない
たとえ味がプレーンでも
愛犬が欲しそうにしても
心を鬼にして全力拒否してください
その理由は
ほとんどのサラダチキンに含まれる
㏗調整剤
あるいは酸味料と表記されているかも
その役割は
食品の腐敗や変色を防ぐこと
㏗調整剤と言えば、聞こえはいいが要は
合成保存料があまりに悪名を轟かせるようになったため、その代りとして用いられるようになった添加物
35種類にも及ぶ物質が指定されており
・乳酸・クエン酸・コハク酸など
比較的安全そうなイメージのものから
・リン酸、アビジン酸・酒石酸など
聞いたことのないようなものまで
問題は
㏗調整剤として添加するときは
これらの一括表示が認められていること
なので
何がどれだけ入っているかわからない
これ怖いです
㏗調整剤自体には
食中毒菌の増殖を抑える効果から
腸内細菌が死滅する
という噂があります。(あくまで噂)
中でも
リン酸
これは腎臓病にとって最悪の成分
腎臓を破壊するといわれる理由は
その脅威の吸収率
・植物由来 約30%
・動物由来 約50%
・化学由来 約100%
わずかな摂取でもしっかり吸収
それがどれだけ入ってるかわからない
ぼくらが食べてはいけないのはもちろん!人でもせっかくダイエットで健康目指してるのに、かえって体を悪くする・・・
なんてこともあるから、食べすぎに気を付けてね。
話がかなり脱線しました
そろそろ本題に進みましょう
鶏むねは犬にとってパーフェクトな食材?!
・柔らかく消化性も抜群
・ナイアシンなどの栄養価も高い
・アミノ酸スコアも100点満点!
・話題のイミダゾールペプチドが豊富
・値段も安く、手に入りやすい
いいところを挙げればキリがない
これほど使い勝手のいい食材は他にない!
そんな【パーフェクト食材】鶏むね
手作りごはんでも人気の食材
他の肉と比較しながら、レシピへの取り入れ方を見ていきましょう。
鶏むねの栄養成分を他の肉と比較してみる
まずはヘルシーさの確認から
・カロリー 単位(kcal/100g)
むね | 鶏もも | ささみ | 牛 | 豚 | 鹿 |
105 | 113 | 98 | 176 | 118 | 119 |
・たんぱく質 単位(g/100g)
むね | 鶏もも | ささみ | 牛 | 豚 | 鹿 |
23.3 | 19.0 | 23.9 | 21.3 | 22.2 | 23.9 |
・脂質 単位(g/100g)
むね | 鶏もも | ささみ | 牛 | 豚 | 鹿 |
1.9 | 5.0 | 0.8 | 10.7 | 3.7 | 4 |
素晴らしい!
まさに絵にかいたような
低カロリー・高たんぱく・低脂質
ささみには一歩及ばないものの、
他の肉との比較ではすべてにおいて優秀
ささみと比べると、脂質は倍以上
なので脂質を制限したいレシピでは、ささみの方が適しているように見えます。
が!
脂質を構成する脂肪酸を比べてみると
・オメガ3系不飽和脂肪酸 単位(g/100g)
むね | 鶏もも | ささみ | 牛 | 豚 | 鹿 |
0.5 | 0.4 | 0.2 | 0.1 | 0.03 | 0.12 |
・α-リノレン酸 単位(mg/100g)
むね | 鶏もも | ささみ | 牛 | 豚 | 鹿 |
24 | 18 | 4 | 13 | 13 | 54 |
・EPA+DHA 単位(mg/100g)
むね | 鶏もも | ささみ | 牛 | 豚 | 鹿 |
15 | 11 | 8 | 0 | 7 | 26 |
鶏むね肉には
・わんちゃんの健康に欠かせない
・また不足しがちな
オメガ3系不飽和脂肪酸が豊富!
なので、ヘルシーさという点では
これ以上ない食材
だと言っても過言ではないのです。
次にミネラル成分を比較してみると
・リン 単位(mg/100g)
むね | 鶏もも | ささみ | 牛 | 豚 | 鹿 |
220 | 190 | 240 | 180 | 230 | 230 |
・カリウム 単位(mg/100g)
むね | 鶏もも | ささみ | 牛 | 豚 | 鹿 |
220 | 320 | 410 | 350 | 430 | 390 |
ささみには、リンもカリウムも豊富
これは
ミネラルたっぷり!
と、言うことができます
が!
逆にこの2つの成分は
・シニア犬では普段から過剰にならないように気を付けるべき
など
多く摂ればいいというものではないもの
リンは肉全般的に多いもの
しかしそれでも
鶏むねは、カリウムの少なさから
普段から安心して与えられる食材
とも言えます。
その反面、他のミネラルでは
・亜鉛 単位(mg/100g)
むね | 鶏もも | ささみ | 牛 | 豚 | 鹿 |
0.7 | 1.8 | 0.6 | 4.5 | 2.2 | 2.9 |
・銅 単位(mg/100g)
むね | 鶏もも | ささみ | 牛 | 豚 | 鹿 |
0.02 | 0.04 | 0.03 | 0.08 | 0.07 | 0.15 |
亜鉛・銅(それぞれの役割はリンク先に詳細)
どちらもただでさえ不足しがちな成分
それが!
鶏は全般的に他の肉より極端に少ない
これが手作りごはんで頭を悩ませる難点
一番使いやすい鶏肉中心のごはんでは
不足しやすいミネラルを補えないのです。
ちなみに
鹿肉をレシピに取り入れる
・亜鉛不足
カキをレシピに取り入れる
などの対策があります。
最後にビタミンですが
・ナイアシン 単位(mg/100g)
むね | 鶏もも | ささみ | 牛 | 豚 | 鹿 |
12 | 5.5 | 12 | 6.2 | 6.9 | 6.9 |
他にも
・ビタミンK
・ビオチン
・葉酸
の量は、肉の中では圧倒的
(それぞれの役割はリンク先に詳細)
鶏むねは
・どんなライフステージでも
・どんな季節でも
・病気の時も
犬の手作りごはんに欠かせない
重要な食材なのです!
鬼に金棒!最強の食材+イミダゾールペプチドが豊富!
渡り鳥の、何日も飛び続ける持久力。
これらは全て【イミダゾールジペプチド】の働きが関係しているとされます。
イミダゾールジペプチドは
・アンセリン
・カルノシン
・バレニンなど
よく似たアミノ酸をまとめた呼び方
その働きは
・運動能力を向上
・抗酸化作用
・脳老化の改善
など、主に運動能力に関する効能が取り上げられています。
中でも鶏むねには
アンセリン
が多く含まれています。
外国産の鶏よりも
国産の良質の鶏に多く含まれるアンセリン
なのでヒッポんごはんでは
大山どりなど、銘柄鶏を中心に使用
他の肉も含め
一日に必要なイミダゾールペプチドを効率よく摂取できるようレシピ設計!
ヘルシーで栄養たっぷり!
その上、疲労回復効果まで!
鶏むねってすごいんだね~
鶏むねの弱点!パサパサ問題は料理法で解決
で検索すると
鶏むねを柔らかくしっとり仕上げる
レシピがい~~っぱい出てきます。
抜粋しますと
・砂糖やマヨネーズをまぶしておく
・水・塩・砂糖を合わせた液に漬ける
など、下ごしらえで万事解決!
僕は塩こうじで漬け込む派です!
なんて!
これ全部、人が食べる時の調理
わんちゃんには使えません。
そこでヒッポのごはんでは
米麴に漬けてひと晩熟成させる
という方法をとっています。
消化を促進したり、腸内環境を整えたり
さらに!
低温調理
にすることで、しっとり感倍増!
鶏むねの場合1.5cm厚さに切って
63℃で90分加熱しています
パサパサという唯一の弱点を克服
鶏むねはまさにわんちゃんにとって
スーパーフード
と呼ぶにふさわしい食材!
もうパサパサなんて言わせない!スーパー鶏むねが食べられるのはヒッポのごはんだけ(当社比)
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