犬に生肉?その選択がもたらす恐怖!専門家が警鐘を鳴らす生食の闇

肉の生食 犬の健康

愛犬の健康を蝕む
「生肉神話」
を打ち破れ!
あなたの選択が未来を決める!

近年、世界中で
「犬の肉の生食」
が4,600億円規模の市場にまで拡大していることをご存じでしょうか?

野生の祖先が食べていたものこそが犬にとってのベスト!

加熱は栄養や酵素をなくすわ。特に酵素は食品からも摂取しないとダメよ!

生食を推奨する一部の
・医師
・研究者
による(かなり権威的に発表されている)
・声
・書籍
が多くの飼い主さんの目に触れ、生食を始めるケースが増加傾向にあります。
しかし、ちょっと待って
その
「神話」
本当に信じて大丈夫ですか?

とらのすけ
とらのすけ

ボクは断固として、肉の生食には反対だよ~

なぜなら、その背後には
愛犬だけでなく
飼い主のあなた自身
そして
獣医師にまで及ぶ
恐ろしいリスクが潜んでいるからです。

「冷凍・フリーズドライだから安全」は幻想!

冷凍やフリーズドライ、脱水処理をした肉なら大丈夫でしょ?

そう思っていませんか?
残念ながら、それは
大きな間違いです。
【2024年12月】
フードとして販売された
冷凍七面鳥肉から
▶鳥インフルエンザウイルスが検出
▶食べた猫が死亡する
という痛ましい事例が発生しました。
・冷凍の肉
だけではなく
・フリーズドライ
・脱水処理

これらの加工方法も、あくまで
水分を除去して保存性を高める
ためのものです。
加熱による殺菌とは異なり
肉に存在する
病原菌を死滅
させるものではありません。
そのため
・サルモネラ菌
・カンピロバクター
・寄生虫の卵
などがそのまま残存している可能性があります。

さらに衝撃的なのは…
ペット用の肉が
「食品」
として扱われていないケースが多々あるという現実です。
つまり、人間が食べる食品のような厳格な衛生管理基準が適用されていない可能性があるのです。
そんな肉を大切な愛犬に与えることには、疑問を感じちゃいますよね?

「犬の胃酸が菌を殺す」は過去の栄光?

犬の胃酸は超強力!生肉に付着している菌なんて全部死ぬわよ

という話を聞いたことがあるかも。
確かに
かつての犬は腐った肉でも平気で食べていたかもしれません。
しかしそれは「過去」の話です。
現代の犬において
・食生活は大きく変化し
・環境も多様化しています。

そもそも、胃酸の強度なんて
▶食べ始めは濃いけど
▶食べ終わりでは薄まる
など、常に一定ではありません。
加えて現代の犬が、かつてのような
どんな菌にも対抗できる強靭な胃
を本当に持ち合わせていると言えるでしょうか?

とらのすけ
とらのすけ

NO!ボクのお腹は結構デリケートだよ

そうです!
その答えは「ノー」です。
現代の犬の消化器系は、野生の祖先とは大きく異なる環境で生活してきた影響を受けています。

環境の違い①ドッグフードが主流
現代の犬の多くは
・加熱処理された
・加工済みの

ドッグフードを食べて育ちます。
これにより
▶病原菌に日常的に晒される機会が減り
・胃酸の分泌量
・消化酵素の活性
野生動物ほど強力ではなくなってる
可能性が指摘されています。
常に殺菌された環境で育つことで
微生物に対する防御システムが、本来の力を発揮しにくくなっているのです。

環境の違い②腸内環境の変化
加工食品が中心の食生活は
犬の腸内細菌叢
にも影響を与えます。
腸内細菌叢のバランスが崩れていると
▶免疫力が低下し
▶腸で菌の増殖の抑制力が弱まっている
ということで
▶胃酸で全ての菌を殺しきれなかった場合
▶少量の菌でも重篤な症状を引き起こす
リスクが高まるのです。

環境の違い③ストレスや加齢
現代の犬は
・室内飼育によるストレス
長生きできるようになったため
高齢化による身体機能の低下
など
胃腸の働きを弱める
要因も抱えています。
シニア犬になると
胃酸の分泌が少なくなる
ことも分かっており、若い頃と同じように菌に対抗できるわけではありません。

新鮮だから大丈夫!

という問題では、断じてない。
生肉には
目に見えない脅威が常に潜んでいます。

超危険!「薬剤耐性菌」とは何か?

生肉の危険性
その中でも特に注意が必要なのが
「薬剤耐性菌」
これは
・抗生物質が効きにくい
あるいは
・抗生物質が全く効かない
性質を持つ細菌のことです。

畜産動物は
・病気予防
・成長促進
のために様々な抗生物質を与えられることがあります。
その結果、畜産動物の体内で
▶それらの抗生物質に打ち勝つ薬剤耐性菌が生まれることがあります。
【例えば】
獣医療で頻繁に使われる抗生剤
がありますが、
それを分解する酵素を出す菌
などがその代表。
人医療でも問題となる
・MRSA
(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)
・ESBL産生菌
(広域β-ラクタマーゼ産生菌)
なども含まれます。

そして、そのような薬剤耐性菌が
肉に付着している
可能性があるのです。
・様々な産地
・様々な種類
の生肉を与えること
いろいろな種類の薬剤耐性菌を愛犬の体内に取り込ませてしまう
ことにつながりかねません。
これらの菌は
加熱すれば死滅
します。
しかし生食では
▶そのまま愛犬の消化器に入り込み
▶定着する恐れがあります。

※MRSA
抗生物質メチシリンに対する薬剤耐性を獲得した黄色ブドウ球菌の意味
実際は
多くの抗菌薬に耐性を示す
多剤耐性菌

※ESBL産生菌
β-ラクタム系抗菌薬を分解する酵素である
β-ラクタマーゼ

その中でも、特に広範囲の抗菌薬を分解する能力を持つものを産生する細菌

これにより
多くの一般的な抗菌薬が無効になるため
治療が困難になる場合があります

犬の感染症が、あなたや獣医師にも迫る危機

生肉を与えること
=愛犬は様々な病原菌に感染するリスクを常に抱えることになります。
そして、その菌は愛犬だけの問題では終わりません。
これらの菌は
排泄物を通して
・飼い主さん
・獣医師

さらには
・生活環境
へと広がる可能性が非常に高い。

・犬の便を処理する際
・犬が顔や傷口を舐めたり
・犬に咬まれたり
・犬に引っ掻かれたり
そんな際にも
菌が人間に移る
可能性があるのです。
これは
人間と動物と環境の健康はつながっている
という
「ワンヘルス」
の考え方で特に重視される問題です。

感染の例

●カンピロバクター
キジの肉
に含まれる
カンピロバクター菌
は犬に激しい
・下痢
・嘔吐
を引き起こすだけでなく
▶人間に感染した場合
▶ギラン・バレー症候群
(手足のしびれや麻痺が生じる病気)
という重篤な自己免疫疾患を引き起こす可能性があります。
愛犬が感染源となり
▶飼い主さんが発症する
可能性も否定できません。

●野生動物に潜む寄生虫と病原体
・イノシシ
・シカ
野生動物の肉には、特に注意が必要。
・腸管出血性大腸菌(O157など)
 =重篤な食中毒
・E型肝炎ウイルス
 =肝臓疾患
・肺吸虫などの寄生虫感染
 =呼吸器症状
これらの感染の悪化から
死亡例
も報告されています。
これらの寄生虫は
▶犬の体内だけでなく
▶人間の体内でも増殖し
深刻な健康被害をもたらすことがあります。

最悪の脅威:薬剤耐性菌が人間に感染する時

一般的な感染症
ももちろん危険ですが
薬剤耐性菌
の感染はさらに深刻な脅威です。

愛犬が薬剤耐性菌に感染し
▶それが原因で病気になった場合
通常の抗生物質が効かないため
▶適切な治療ができず
最悪の場合
命に関わる事態になりかねません。

さらに怖いのは
犬の体内で増えた薬剤耐性菌が
他の病原菌と同様に
排泄物を通して
・飼い主さん
・獣医師

さらには
・生活環境
へと広がる可能性が非常に高い!
ということ。

実際に、日本国内でも
・犬
・飼い主

の間で
同じ種類の薬剤耐性菌
が検出された研究報告もあり、家庭内での伝播が示唆されています。
もしあなたが薬剤耐性菌に感染すれば
▶病気になっても既存の抗生物質が効かず
▶治療が極めて困難になる
という恐ろしい事態に直面する可能性。
手術後の
・感染症
・肺炎
・敗血症
など
命に関わる治療ができなくなるケースも考えられます。

WHOはこの問題を
「地球規模の健康危機」
と位置づけ
対策を強く呼びかけています。
対策を講じなければ、2050年には
・薬剤耐性菌による死亡者数が
・がんによる死亡者数を超える

とも予測されています。
これは愛犬だけの問題ではなく、人類全体の公衆衛生を揺るがす、極めて深刻な問題なのです。

生肉に「栄養」のメリットはあるのか?その神話を検証する

一部の生肉推奨派は

肉は加熱すると栄養が流れ出る!生で食べないと栄養をしっかり摂れないんじゃ!

と主張します。
・肉汁
・茹で汁
に栄養が流れ出る。
熱に弱い
・酵素
・ビタミン
が失われる。
というのがその根拠です。
では実際に比べてみましょう

牛もも生牛ももゆで
たんぱく質20.2g25.7g
2.7㎎3.4㎎
チアミン0.09㎎0.05㎎
リボフラビン0.21㎎0.19㎎
パントテン酸1.14㎎0.89㎎
ビオチン2.1μg2.5μg
ナイアシン5.9㎎3.3㎎
ビタミンB60.36㎎0.23㎎
葉酸9μg6μg
ビタミンB121.2μg1.3μg
全て100g中
文部科学省の食品データベース参照

加熱による栄養素の変化と消化吸収

一部栄養素の濃縮
加熱により
肉から水分が抜けるため
・タンパク質
・鉄分など
熱に強い栄養素は
重量あたりの濃度が上がる
ことがあります。
つまり
・生肉100g

・加熱後の肉100g
を比較した場合
・加熱後の肉の方が
水分が減った分だけ
・栄養素が「凝縮」されている
ように見えることがあります。

●ビタミンB群の損失
確かにビタミンB群
特にビタミンB1などは熱に弱い
▶調理によって一部が失われる可能性
しかし
その損失は一部であり、総合的な栄養摂取を考えれば大きな問題とはなりません。
加熱された肉でも
・栄養の損失量
を考慮したうえで
・必要な肉の量

をきちんと計算すれば、犬に必要なビタミン量を補給することが可能です

●「酵素」の役割の誤解

酵素こそ生でしか摂取できない!

とおっしゃりますが
生肉に含まれる酵素は
ほとんどがタンパク質
犬が生肉を摂取しても
▶消化管内で
・胃酸
・消化酵素
によってこれらの酵素も分解
ということで
生肉の酵素がそのまま犬の体内で働く
という主張には
科学的な根拠
がほとんどありません。

●消化吸収のしやすさ
加熱
によって肉のタンパク質は
変性
します。
それにより
犬の消化酵素が作用しやすくなる
というメリットがあります。
逆に生肉のタンパク質は
強固な構造
をしており
▶犬の消化器系に負担をかける
ことがあります。
一般的には加熱することで
▶繊維が柔らかくなり
▶より効率的に消化吸収される
と考えられています。
野生動物が捕獲した獲物をすぐに食べるのは、腐敗が進む前に栄養を摂取するため。
消化吸収の効率を最大化するためではありません。

栄養の観点から見ても
生肉には
多少の優位はあっても
突出したメリット
があるとは言えません。
〇むしろ加熱調理の方が
・安全性が高く
・消化吸収の面でも優れている

可能性があります。

現実に起こった悲劇:生食の危険性を示す事例

生肉食の危険性
理論上
の話ではありません。
世界中で、実際に多くの
・愛犬
・飼い主
が犠牲になっているのです。

いくつか実際の事例を見てみましょう

●日本国内での集団食中毒
2019年
「ささみ姿干し無塩」
という製品を食べた
犬猫68頭が嘔吐や下痢を発症
▶そのうち14頭が死亡する
という痛ましい事故が発生しました。
後の調査で、この製品の
加熱が不十分
であったために
サルモネラ菌
が発生したと推定されています。
これはたとえ
「乾燥」
という加工がされていても
加熱が不十分であれば
生肉と同様のリスクを孕む
ことを示す、非常に象徴的な事例です。

●ノルウェーでの大規模発生
同じく2019年
ノルウェーでは
原因不明の激しい嘔吐と下痢
に見舞われる犬が相次ぎ
▶最大40頭が同様の症状を発症し
▶そのうち数頭が死亡した
と報じられました。
最終的な原因は特定されませんでした。
しかしこの時期に
生肉ベースのドッグフード
が広まっていた背景があり、生食との関連が強く疑われました。

●米国でのサルモネラ菌発生
米国食品医薬品局(FDA)
過去に何度も
生肉ベースのペットフード

から
サルモネラ菌を検出。
大規模なリコールを行っています。
【例えば】
2017年から2019年にかけて
広範囲で発生した
サルモネラ感染症アウトブレイク
では
生の七面鳥製品
が原因とされています。
ペットが食べた
生の七面鳥ドッグフード
からも同じ菌が検出され、複数の飼い主が感染した事例も報告されています。

※アウトブレイク
通常よりも多い数の感染症患者が
・一定の場所
・一定の期間
で発生すること。
・感染症の集団発生
・エピデミック
と呼ばれることも

●高圧低温殺菌(HPP)
「高圧処理済みだから安全」
と謳われる生肉フードからも
サルモネラ菌
などの病原体が検出され、リコールにつながるケースが後を絶ちません。
これは
▶特別な処理をしていても
▶完全に安全とは言えない
という現実を示しています。

あなたの愛情が、愛犬を危険にさらす可能性

愛犬のために、より自然なものを与えたい!

という飼い主さんの気持ちは
痛いほど分かります。
しかし、その純粋な愛情が
かえって愛犬を危険な目に遭わせてしまう可能性
があることを、どうか知ってください。

さすがの肉生食推進派の方も

豚肉の生食は危険!絶対ダメ!

というくらい
豚肉の生食の危険性
は広く浸透しています。
しかしそれは
豚肉に限った話
ではありません。
確かに豚肉には
・E型肝炎ウイルス
・寄生虫(トキソプラズマなど)
のリスクが高いことで知られています
しかし
牛肉、鶏肉、鹿肉、イノシシ肉など
あらゆる動物の生肉には
・サルモネラ菌
・カンピロバクター
・病原性大腸菌
・薬剤耐性菌
といった
・様々な細菌
・ウイルス
・寄生虫
が潜んでいる可能性があるのです。

人間の生食で安全とされている
・馬肉(馬刺し)
・生のクジラ肉
などは、生食用として
厳格な
・管理
・検査体制

が敷かれているため、安全性が確保されています。
しかし、一般的に
ペット用に流通している生肉製品
は、そのような厳格な管理下にないものが多く、人間が食べるための基準を満たしているとは限りません

リスクを冒す価値は、決してない

・世界小動物獣医師会
・アメリカ獣医学会
・カナダ獣医師会など
専門家は口を揃えて言います。

肉の生食にはリスクを冒すほどの価値はない

と。
世界中で増加傾向にある生食の裏には
・目に見えない
そして
・計り知れないリスク
が隠されています。

愛犬の健康を守るために
本当に必要なのは
・科学的根拠に基づいた適切な栄養
・安全な食事

です。
・安易な情報に惑わされず
・正しい知識を持っ
愛犬の健康を守る選択をしてください。
あなたの愛犬が、これからも元気で、あなたと共に笑顔で過ごせるように。

肉の生食は、あなたの愛犬を危険にさらす、あってはならない選択肢です。

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