※この記事は栄養成分自体の化学的な性質等を示すものであり、ごはんの効能を表すものではありません。
タウリン1000mg配合
疲労回復・栄養補給に
ファイト一発!
鷲のマークの大正製薬です。
TVCMのおかげで、子供心にも「なんか体にいい成分」な認識の強かったタウリン。
リポビタンDによると、その歴史は第2次世界大戦中、日本海軍の兵士の疲労回復に用いられたとあります。
当時のタウリンは、カキやタコの煮汁から抽出した天然タウリンだったそうですよ。
効果が多すぎて、逆に何に効くのかわからない?!タウリンの体内での役割
リポビタンDのおかげで疲労回復効果があるのは有名ですが、ほかにも
・角膜や網膜の細胞修復を助ける
・皮膚のバリア機能に繋がる
・細胞の大きさを調節
・筋肉を維持・回復
・ストレス応答
・肝細胞を保護、肝機能を向上
・動脈硬化や高血圧のリスク低減
・心筋梗塞や脳卒中の予防
・血圧を正しく維持
・血管の柔軟性を保つ効果
・認知機能の改善
・筋肉の収縮と成長を助け、加齢に伴う筋力低下(サルコペニア)を防ぐ
・白血球をサポートし、免疫力維持
など・・・文献や研究発表を読み漁れば、まだまだ出てきそう。
タウリンの万能感・・・か・・神か?!
タウリンは心臓、脳、肺、肝臓、網膜、骨格筋などに存在するアミノ酸の一種。
※厳密にはアミノ酸ではなく、たんぱく質の構成成分でもない=遊離アミノ酸です
全身のあらゆる臓器や組織で、細胞が常に正常な状態で働くように作用しています。
※この作用をホメオスタシスといいます
これがタウリンが、からだ中であらゆる機能を有する大きな理由。
タウリンはわんちゃんが生命と健康を維持するための重要な物質なのです。
ヒッポのごはんでも積極的に取り入れています
数ある中でも、特に注目したのがこの効果
・血圧を正しく維持
・血管の柔軟性を保つ効果
心不全・心筋症など、特に心臓に不安のあるわんちゃんのごはんに!
心臓内に蓄えられている、遊離アミノ酸の約50%がタウリンであることからも、その役割の重要性がうかがえます。
さらに不整脈に対する効果も報告もあり。
心臓自体への効果に加え、血圧や血管の健康にも関わり、血流をスムーズにして心臓への負担を減らすなど
特に心臓の健康に欠かせない栄養成分だといっても過言ではない!
タウリンを多く含む食品やその取り入れ方
タウリンはシスチンなどの含硫アミノ酸から、膵臓で微量に作らます。
なので必須アミノ酸ではないですが、その力は弱く、食事から補う必要があります。
(猫は作れないので必須です)
タウリンを食事から補う方法
その①含硫アミノ酸を摂取
含硫アミノ酸はタウリンの素。
ただし、含硫アミノ酸は、尿㏗を低下。
これが心臓病と同時にケアするべき、腎臓の負担となる場合があります。
含流アミノ酸を多く含むのは
かつお節・大豆・小麦・肉・魚など
ごはんから肉・魚を外すことは不可能!
なので心臓病の進行で腎臓が心配な時は
②比較的少ない猪・ラム・カレイ・タラを中心に組み立てる
ことも検討。
その②タウリンを直接摂取
タウリンは植物由来を除く、ほとんどの食品に含まれています。
特に多いのは貝や魚、肉。
タウリンは生命維持、健康維持に欠かせない栄養素。
なので通常のヒッポのごはんでも肉を中心に、カキ・白身魚(含硫アミノ酸の少ないもの)・ヤギミルク・干しアミなどを使用し強化しています。
が、元々メインである肉類には、タウリンが多く含まれているので、よほどのことがない限り不足は考えにくいです。
お肉食べて!ファイト!イッパ~ツ♪
タウリンの不足や過剰でどうなる?
タウリンが不足した状態が続くと拡張型心筋症、不整脈のリスクが高くなることが分かっています。
ただ先ほどにもありましたように、「肉中心」のごはんでは、不足はほとんど考えられません。
不足が出るとすれば
⇒植物性タンパク質にタウリンはゼロ。タウリンの素になる含硫アミノ酸も少ない。
・低タンパク質・高繊維質のごはん
⇒小腸で消化を助けるため働いたタウリンが、食物繊維が多すぎると再吸収されずに、便といっしょに排出される
・ほとんどのドライフード
⇒高温調理による「メイラード物質」がタウリンを分解する腸内細菌を増加させる。
一般的な体重管理用やダイエット用の療法食で、高食物繊維が基本。
でも同時に高たんぱくでもあるので、心配はないと思うのですが・・・
ヴィーガン食やマクロビオティックを、ごはんに取り入れてるときは要注意です。
逆に過剰になることはあるのか?
タウリンは水溶性です。
なので蓄積することはなく、余分に摂取した分は、毎日尿として排出されます。
したがって通常のごはんで過剰になることはまずありえません。
過剰になるとすれば、サプリの過剰摂取でしょう。
過剰では
・消化器系や腎臓への負担
・他の薬剤との有害な相互作用
の可能性が指摘されています。
何事もほどほどに。やっぱり自然なごはんが一番!
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