※この記事は栄養成分自体の化学的な性質等を示すものであり、ごはんの効能を表すものではありません。
・DHAにEPA
健康オタクでない方も、
一度は耳にしたことあるこのキーワード
人にとって、わんちゃんにとって
「なんか身体にいいらしい」
ということが有名な成分ですね。
これらはすべて必須脂肪酸と呼ばれるもの
わんちゃんにとって欠かせない栄養素。
「DHAとEPAってどう関係あるの?」
「リノール酸が体に悪いって本当?」
さて
必須脂肪酸とは何者なのでしょう?
オメガ3もDHAもリノール酸も、すべて必須脂肪酸!
そもそも必須脂肪酸とは?
犬が体の中で合成できないので、ごはんから摂取しなければならない脂肪酸の総称。
その中に
・オメガ3系脂肪酸(オメガ3)
・オメガ6系脂肪酸(オメガ6)
の2種類があります。
後に詳しくご紹介しますが
この2種類をバランスよく摂取するのが大切
オメガ3系脂肪酸には
〇青魚の脂などに多い
・DHA・EPA
〇亜麻仁など植物性の
・αリノレン酸
オメガ6系脂肪酸には
〇サラダ油など食物用油に多い
・リノール酸
〇卵や肉・魚にも多い
・アラキドン酸
などが挙げられます
AAFCOの基準に記載あるものだけです
他にもDPA(オメガ3)
γ-リノレイン酸(オメガ6)
などありますが割愛
オメガ3・オメガ6、それぞれの期待される働き
オメガ3の主な働き
今日の1曲目は「おさかな天国」
それではいってみましょう♪
タイしたもんだよスズキくん
~~略~~
サカナ サカナ サカナ
サカナを食べると
アタマ アタマ アタマ
アタマが良くなる
~~略~~
カラダ カラダ カラダ
カラダにいいのさ
~~略~~
さあさ みんなで
サカナを食べよう
サカナはぼくらを
待っている Oh!
・アタマが良くなる
・カラダにいいのさ
この効果はまさにDHA・EPAによるもの!
DHA・EPAは
・視神経に作用、目の健康維持
・心臓・血管・血液の健康維持
・皮膚や関節の抗炎症作用
・抗腫瘍作用
・中性脂肪低下、代謝を高める
など全身で働く成分なのです。
特にシニア犬にとっては
高齢で現れがちな
様々なトラブルに対抗する強い味方
また授乳中の母犬で
オメガ3を十分に摂取すると
・子犬のアレルギーのリスク低下
・子犬の皮膚炎のリスクの低下
などの効果が確認されています
ついで
α-リノレン酸の主な働きは
⇒血流改善を促す効果
・アレルギー疾患を予防
・脂肪燃焼回路を活性化
α-リノレン酸は
体内でEPAやDHAに変換されます。
ただしその量は限定的で
一日に必要なDHA・EPA量をまかなうことはできません。
また
α-リノレン酸とリノール酸(オメガ6)は
代謝酵素が競合しているので
リノール酸が多いと、α-リノレン酸からのDHA・EPA生成が抑制されてしまいます。
だから、ごはんから直接DHA・EPAを摂る必要があるんだね。
オメガ6の主な働き
動脈硬化・高血圧を引き起こす!
善玉コレステロールを減らす!
など
一部で、悪者扱いされるオメガ6
だがこれは
・過剰摂取
・オメガ3との摂取バランスが悪い
のが原因で
オメガ6自体は
犬の健康に欠かせない、重要な栄養素
オメガ6はいろんな食材に広く多く含まれるからね~。ただでさえ過剰になりやすいのに、人って揚げ物好きでしょ!?あれってめっちゃオメガ6なんよ・・・
オメガ6の主な働きは
・コレステロールを減らす
・白血球を活性化
・抗炎症作用
・血圧をコントロール
・セラミドの生成を助ける
⇒皮膚のバリア機能向上
⇒軟骨組織を丈夫にする
めちゃくちゃ大切な働き!
でも摂りすぎると、冒頭のような
体に悪い効果もいっぱい!
オメガ3もオメガ6も
・適切な量を
・適切なバランスで
摂取することが重要なのです
【必須脂肪酸】犬の体にいい摂取の仕方!
必須脂肪酸である
オメガ3&オメガ6
その摂取におけるポイントは3つ
・バランスに注意
・酸化に注意
オメガ6だけじゃない!オメガ3も過剰摂取に注意!!
脂肪酸は脂肪です
「オメガ」と聞けば
いかにも健康そうで、
いっぱい摂取したくなりますが
やっぱり脂肪は脂肪です
脂肪の摂りすぎは健康悪化の元
なのは明らかですよね。
脂肪の摂りすぎは
・消化器官に負担、下痢
・膵臓に負担
オメガ3であっても過剰であれば
・黄色脂肪種の原因になるなど
お腹や胸などの脂肪が変性し、
痛みを伴う炎症やしこりができる病気
猫だけの病気とされていましたが
犬でも発症のリスクはあるようです
オメガ6の過剰では
・血液をドロドロにする
・動脈硬化・高血圧を引き起こす
・善玉コレステロールを減らす
・炎症が起こりやすくなる
・アレルギーが発症しやすくなる
オメガ6は
日常的に過剰になりやすいですが
オメガ3は
よほど魚ばかり食べない限り
どちらかと言えば不足がちの栄養素
それが過剰になるとすればやはり
サプリメントの過剰摂取
しかもわんちゃんにとって
という報告もあります。
オメガ3もオメガ6も
AAFCOでは上限は設けられていません。
厚生労働省の
日本人の食事摂取基準によると
オメガ3の摂取量は
体重50kgとすると
〇体重1kgあたりの摂取量は
0.04~0.044g
〇体重5kgのわんちゃんで
0.2g
も摂取すれば十分なことになります。
ぼくらと人では違うけど、ある程度の目安にはなりそう!量自体はあんまり摂らなくても十分なんだね。あとはオメガ6とのバランス
AAFCOにも基準あり!大切なのはオメガ3とオメガ6の摂取バランス
オメガ6は
免疫力を高めるなどの有用な物質
その反面
細胞膜に作用して炎症を促進する
という体に悪い一面も持っています。
それに対して
オメガ3は
・細胞膜上でオメガ6に拮抗
・炎症を抑制する効果
オメガ3がオメガ6の
悪い面を抑制しているのです。
なので!
オメガ6が過剰になるなど
摂取バランスが崩れると、
様々なトラブルの原因となります。
AAFCOでは
αリノレン酸+EPA+DHA
つまり
オメガ6:オメガ3
の割合が
30以内:1
とされています。
ただ色んな文献を確認すると
くらいが適切なバランスだと考えられます
オメガ6は肉・穀物・植物と
多くの食品に含まれています。
なので過剰摂取になりやい
反対に
オメガ3は青魚に多いとはいえ
日常的に不足しがちなので
普段からバランスを意識した摂取を心がけてあげましょう。
脂肪酸は鮮度が命!酸化した油は健康にとって大きなリスク
オメガ3もオメガ6も
・加熱する
などで酸化しやすい分子構造
酸化すると
・本来の有用な効果が薄まる
だけではなく
・食中毒の原因となる可能性
・蓄積されると、認知症の原因
・老化を早める
・血栓ができ動脈硬化
・細胞を傷つけガンの要因に
など、逆に体に悪影響を及ぼします。
だからオメガ3のサプリとかは、酸化を防ぐためカプセルとかに密封してるんだね
なので
健康のために!と
亜麻仁油や魚油などのオメガ3を
ごはんに垂らすときも注意が必要
酸化していない新鮮なものでないと
かえって健康に悪影響を与えます。
ちなみに
ヒッポのごはんでは、オメガ3強化に
亜麻仁油ではなく
サチャインチオイルを使用しています
両者を比較してみると
亜麻仁油 | サチャインチ | |
オメガ3 | 56.63g | 45.74g |
オメガ6 | 14.5g | 32.75g |
αリノレン酸 | 57000mg | 50000mg |
リノール酸 | 14000mg | 30000mg |
・オメガ3とオメガ6の比率
に注目すると
亜麻仁油の方が優秀!
ですが
サチャインチオイル最大の特長は
酸化しにくいこと
なんと亜麻仁油の2.3~2.5倍もの、抗酸化力を持つといわれています。
そして加熱にも強いスーパーオイル!
青魚を与える時も新鮮なものを
冷凍品ではすでに油の酸化が進んでいるものも多いです。
さて
バランスや酸化の話が出たところで
ちょっと(かなり)脱線させてください
恐怖しかない(泣)粗悪なカリカリドッグフード
カリカリのフードと油なんて関係ないんじゃないの?
それが大ありなんです!
まずドッグフードの作り方を見ると
②乾燥させた原材料を細かく砕く
③添加物や水を加えて混ぜ合わす
④エクストルード登場!
高温加熱・高加圧・成形・切断
⑤乾燥
⑥表面に油やフレーバー
さらに添加物をコーティング
⑦冷却・充填・包装
大体こんな感じです。
粗悪と呼ばれるフードの
美味しくもなんともない原材料では
質の悪い動物性たんぱく質
米・小麦・トウモロコシなどがメイン
わんちゃんが見向きもしない
そんなフードになって当たり前
さらに
工程①や④で高温加熱や加圧するので
☆この時点で肉は発がん性物質に変性することも
素材の風味や栄養価はダダ下がり
ただでさえ美味しくないのにねぇ
なので最後に
多くの油やフレーバーを添加して
人工的に、化学的に
美味しくする必要が出てくるのです。
この時点で結構怖いですが
本番はこれから
大量に使われる油の問題
粗悪なフードでは
トランス脂肪酸に変化する油
が使われているものもあります。
☆もちろんコスト削減のためです。
過剰で老化促進、心臓疾患、ガン、免疫機能、アトピー、アレルギーなどの原因
そうでなくとも、この大量の油
放っておいたら、もちろん酸化
なので今度は
悪名高き、酸化防止剤の登場!
発がん性リスク爆上がりの恐怖
健康被害とまではいかなくても
・涙やけ
などが出ている場合も要注意。
将来的な健康リスクの潜在の可能性
シニア犬のフードで見かける
「オメガ3配合」
なんてやつも眉唾物ぽい
だって言わば、脂肪配合でしょ
・酸化してるか
・酸化防止剤入れてるか
のどっちかってことなのでは?!
残念ながら
総合栄養食を名乗るフードにも
この手の粗悪なものが存在します。
さらに
など
栄養基準をクリアするためなら
手段を選ばないタイプも
これはあくまで
粗悪なドッグフードの話
もちろん
など
良質なフードも多数存在します
大切な家族の毎日のごはん
フード選びは非常に大切です。
従来のカリカリドッグフードと
ヒッポのごはんのような
フレッシュフードでは
寿命が3年変わる
という調査も発表されています。
酸化防止剤など
添加物の恐怖におびえなくてもいい
安心して必須脂肪酸を摂取するには
フレッシュフード
を与えてみるのもひとつの手ですね
最後ちょっとヒッポのごはんの宣伝かな?!
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