不老長寿の妙薬?!冬虫夏草は犬にとって必要なものなのか?

犬の食材

本題に入る前に、冬虫夏草だけではなく、漢方やハーブといったものに関する、ヒッポのごはんの考え方を少し。

少し語弊があるかもですが
西洋医学は、対処療法(=起きてしまった病気に対する治療)が中心のもの。

対し、それに頼りすぎず、体全体のバランスを整えることで、健康の維持・回復を目指すのがホリスティック
それには病気に対する治療だけではなく、わんちゃんが本来持つ自然治癒力も高める目的もあります。

ヒッポのごはんの
毎日の食事で病気を予防し健康を維持
という考え方もこれに相当します。

他の市販のわんちゃんのごはんでも、そういったホリスティックなコンセプトで作られたものが多数存在します。
そういうご飯ではハーブや漢方薬が数種類以上使われてるものが多い印象です。

こういったハーブや漢方薬などは、人でも民間療法でも使用されますが、効果を裏付ける厳密で科学的な根拠に乏しいものもあります。
「効かない」
のではなく、確かに効き目はあっても、それを科学的に説明できないということ。
ましてや、わんちゃんへの使用に関しての根拠となるとなおさらのこと。

ヒッポのごはんでもハーブや漢方に関し
「ホンマにこんなにすごい効果があるのなら使いたいなぁ~」
と思うこともあります。
しかしまず何よりも
・栄養バランスを重視し
・良質の素材からそれを摂取すること
を基礎とし最優先に考えています。

基礎がしっかりしていないと、ハーブや漢方などは、その力を発揮できない。
また基礎さえしっかりしていれば、ハーブや漢方の中でも特に科学的根拠に乏しい物に、無理に頼る必要はないと考えます。

基本的にヒッポのごはんの食材としては、ハーブや漢方薬は一切使用していません。
それでも飼い主様のご希望があれば
効果があればラッキー!
くらいで考え、
・過度の期待はせずに
・安全性を重視したうえで
ごはんに加えることもできます。

とらのすけ
とらのすけ

ハーブや漢方がダメなのではなく、それに頼ってしまって、肝心のごはんの質が落ちるのがダメというお話でした。

かなり脱線から始まりましたが・・・さて冬虫夏草とは?

漢方薬と言えば??
高麗人参か冬虫夏草を思い浮かべる方も多いと思います。
漢方の三大秘宝(高麗人参・鹿耳・冬虫夏草)のひとつにも数えられる神秘の妙薬。
それほど有名な冬虫夏草ですが、その正体までご存じでしょうか?

広義で言う冬虫夏草はノムシダケ属のきのこ全般を指します。
きのこの菌が昆虫やその幼虫の餌についたり、体に付着したものが、冬眠中に昆虫の身体を食べつくし、春~夏にかけてきのことして生えてきたもの。
セミ・ガ・トンボなど様々な昆虫に付き、色も形も様々。
国内だけでも400種類以上の冬虫夏草が存在すると言われています。

漢方で使われるのは、シネンシス冬虫夏草と呼ばれるもの。
コウモリガの幼虫から発生するもので、日本には存在していません。

秋に冬眠する昆虫が春に植物として
生まれ変わる=不死

の物として、不老不死の妙薬・滋養強壮の漢方薬として珍重されています。
東洋医学では、加齢に伴う症状(腎虚)の改善、すなわち腎臓や生殖機能・副腎機能や肺や骨の成分を補うとされています。
ただし、その効果を科学的に裏付ける厳密な根拠に乏しく、漢方学者さんの中でも冬虫夏草については否定的な見方をされてる方もおられます。

冬虫夏草を科学的に見てみる

科学的な見地から冬虫夏草を分析した論文もあり。
そこには冬虫夏草に含まれる、コルジピンという成分が抗ガン・抗ウィルス・免疫賦活などの効果をもたらすとあります。
コルジピンがガン細胞の異常なDNA分裂を抑制するので、ガン対策・抗がん剤の副作用の緩和などに有効ということ。

冬虫夏草は玄米などでも栽培が可能。
ですが、自然環境で虫に寄生したものには、その100倍ものコルジピンが含まれるともあります。

これには昆虫のたんぱく質、脂質を栄養として育ったことが大きく貢献しているそうです。

※あくまで個人の感想ですが、この論文に関してちょっと信頼度は低いかも・・・

商品としての冬虫夏草

冬虫夏草の育つ環境を見てみましょう。

まずは寄生される側のコウモリガ
チベットの厳しい寒さ・気温変化・乾燥の中で、飢えや低酸素に対し非常に強い忍耐性を持ちます。
卵から成虫になるまでは4年の歳月がかかり、実に強い生命力を持ちます。

そのうち2年の幼虫期に、皮膚や餌として食べる植物に冬虫夏草の菌が付着。
幼虫は皮膚や免疫、あらゆる生体防御を駆使して菌の侵入を防ごうと抗います。
菌もまた、生き延びるために相手を支配。
せめぎあいの熾烈な生存競争の結果、ついに菌は皮膚に穴をあけ侵入。
徐々に体内を侵食し、最後には菌糸・菌核でぎっしりとミイラのような状態に。
幼虫は死期を悟るためか、はたまたゾンビ化して操られるのか?
なぜか地面に近い場所に移動、頭を上にして死を迎えるのです。
そして春(夏)には無事、キノコ=冬虫夏草が生えてくる。

冬虫夏草の不老不死とも言われる薬効は、このような命を懸けた戦いの末に生まれるもの。
対して通常市場に出回る冬虫夏草は、冬虫夏草菌の菌糸をタンクで無機的に培養したものが大部分。
大量生産が可能で、コストも安い。
その分、当然薬効に対し疑問視されるものなのです。
中には
無菌で飼育した蚕に冬虫夏草菌を接種して人工培養させたものもあります。
根元に虫の力を利用しているので、薬効にも期待できる・・・かも

値段&効能の高さはもちろん
自然≻蚕培養≻タンク培養
ですが、わんちゃんのごはんでの原料表示はすべて「冬虫夏草」
冬虫夏草の薬効に期待してフードを選ぶときは、どの冬虫夏草なのか?にも注目したほうがよさそうです。

とらのすけ
とらのすけ

タンク培養って・・・ただのキノコ?!

ちなみに草(キノコ)の出きったもの、宿主の幼虫が老朽化したものも、薬効が落ちるとされるので注意が必要です。

冬虫夏草は非常に可能性を秘めた生薬であるのは間違いない。
その作用機序の研究が期待されます。
が!
冬虫夏草の成分としてキシリトールが発見されたとの論文も発表されています。
※蚕の冬虫夏草で
そこには、人では「キシリトールがコルジセピンの抗腫瘍活性を相乗的に高めた」とありますが・・・
わんちゃんにキシリトールはNG
それはリスクになるほどの量ではないのかもしれません。
しかしヒッポのごはんでは、はっきりと安全性が確認されるまでは使用しない方向です。

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