秘められたすごいパワー!犬の健康に羊肉は相性抜群

犬の食材

※この記事は栄養成分自体の化学的な性質等を示すものであり、ごはんの効能を表すものではありません。

ひつじ?!臭いんちゃうん?

と誤解されてる方も多いかも・・・
それほど日本ではなじみの薄い食材

しかし欧米や中国では高級肉扱い。
かつて、遊牧民にとっては最も重要な食材でもあったんです。

とらのすけ
とらのすけ

食材の知識を持って、きちんと調理すれば、臭いなんてあり得ない!それに体にうれしい効果もいっぱいあるんだよ~

ヒッポのごはんで使うこだわりの羊肉の特徴

ピッポのごはんでは

グレインフェッド
ラムランプ

スペシャルカット
して

使用しています。

グレインフェッドとは
牧草でなく、穀物で育てた羊のこと
安全かつ栄養豊富な餌を食べた羊は、独特のクセがなく、柔らかく旨味も強い。

ラムランプとは
ラム
は生後一年未満の子羊のこと。
ちなみに生後1年~2年未満でホゲット、2年以上でマトンと呼びます。
羊は若いほど柔らかくクセがありません。

ランプは羊の腰からお尻にかけての部位。
柔らかく味に深みがあり、クセのない、肉らしい濃厚な味わいを持ちます。

スペシャルカットとは
余分な脂肪
を可能な限り取り除きます
詳しくは後ほど

産地はニュージーランド産にこだわり
その理由は

隔離された島国である
伝染病などからも隔離されています。

・羊を育てるのに理想的な環境
穏やかな気候と雨量の多さ、広大な土地

食肉王国である
羊の育成・屠殺・精肉・運送まで、すべてが政府の厳しい管理体制

羊にも、肩・ロース・ももなど様々な部位があります
その中でも特にランプを選んだ理由は

・美味しくて柔らかい
ことが重要ですが

・脂肪が除去しやすい
ことも決め手でした。

とらのすけ
とらのすけ

日本であまり知られていない肉だからこそ、品質と安全性、そして美味しさにとことんこだわったよ。

AAFCO基準で見るとラムの栄養素は平凡そのもの

AAFCO基準に準拠するだけのレシピでは
羊には「他の肉と比べ特に何かが優れている」という点が見つかりませんでした

実際比べてみると
(以下は羊に多いと紹介される栄養素)

・タンパク質(単位 g/100g)

鹿
2021.322.223.323.9

・ビタミンB12(単位 μg/100g)

鹿
1.81.30.50.21.3

※鶏レバーは44・豚レバーは25

・鉄(単位 mg/100g)

鹿
2.02.80.90.33.9

・亜鉛(単位 mg/100g)

鹿
3.14.52.20.42.9

・ナイアシン(単位 mg/100g)

鹿
6.96.26.912.06.9
※牛はもも・豚はヒレ・鶏はむねで比較
※羊はもも脂付きで比較

全体的に悪くはないが良くもない感じ

ビタミンB12は鶏の9倍!
ですが・・・
レバー系と比べると10分の1もありません

鶏は微量ミネラルが少ないので
栄養素での紹介でよく見かける
「鶏肉の〇〇倍!」
という比較はあてになりません。
※AAFCO基準にある微量ミネラル
鉄・銅・ヨウ素・マンガン

亜鉛にしても
鶏の約8倍!
という表現ができますが

牛ももの約3分の2しかない
ということもできます。

とらのすけ
とらのすけ

比較するもので印象を操作できる!?

AAFCO基準だけ意識してレシピを考えると

べつに羊じゃなくていいか~

となりますが・・・実は!
羊には、隠されたすごい力があるのです!

犬の「腸活」に最適な肉!それが羊肉

腸を健康にして、免疫機能をUP!
病気に負けない強い体づくり。

そんなご飯のレシピの実現には

・乳酸菌の摂取
・消化性を高める


など、いろんな項目が挙げられます。
中でも羊肉で注目すべきは

・体を温める

ということ。

これは腸の中の善玉菌が高温を好み、悪玉菌が低温を好むことから。

人であれば、環境に合わせて、服やカイロで物理的に温めるということができます。
犬ではそういうわけにもいきません。

腹巻とご飯をセットにして販売する

などと迷走しかけましたが、羊肉のおかげで何とか踏みとどまれました。

羊肉のすごさを知ったのは東洋医学から

羊肉は東洋医学で、肉では唯一の大熱
これは文字通り、体を温める効果が強いことを表しています。

東洋医学の古典にも、羊肉について

脾胃(消化器)を温め痛みを止める
脾胃虚寒(手足やお腹の冷え等)に効果
冷え性に優れた効果

などの記載が見られます。

羊肉は冬は氷点下35℃にもなるモンゴルでの、遊牧民たちの重要な食糧
その過酷な生活を支えてきた、秘めたる力のすごさがうかがえます。

AAFCO基準では平凡だった羊肉。
4000年の歴史を誇る中国では、非常に優秀な食材として扱われてきています。
わんちゃんを、体の中から温めてくれる
肉では唯一無二な食材なのです。

ダイエットにも羊肉!?話題のLカルニチンが豊富

Lカルニチンとは

燃焼系アミノ酸とも呼ばれる

脂肪を燃焼し、エネルギーに変えるミトコンドリアに、脂肪酸を運び込む役目を持つアミノ酸の1種。

特に心臓にとっては、エネルギー源の60~70%を脂質に依存しているので、重要な栄養素と言える。

その脂肪燃焼効果に注目され、人でも筋トレやダイエットのサポートとして数多くのサプリが販売されるLカルニチン。

そのLカルニチンを普段の食事から、自然と摂取できるのが羊肉なのです。
羊肉でもマトンはラムの約2倍のカルニチンですが、食味・扱いやすさから、ヒッポのごはんではラムを採用しています。

それでも大袈裟に言いますと

ラムのカルニチンは鶏の約8倍!

ですが牛肉と比べると少しだけ多いくらい。
鹿のほうが多いという報告もあります

東洋医学でいう大熱体を温める効果と合わせると、ダイエットにめっちゃ効果がありそうな気がしてきませんか?!

しかしここで気になるのは

・脂肪(単位 g/100g)

鹿
12.010.73.71.94.0

カロリー(単位 kcal/100g)

鹿
164176118105119

結構な脂質とカロリーの高さ

通常のごはんでならまだしも

ダイエットの話なのに!

これに対し

羊の脂は、肉の中では最も融点(44~55℃)が高く、体温では溶けにくいので吸収もされにくい
なので羊の肉は食べても太らない!

という回答が見られます。
ちなみに牛肉の脂の融点は40~50℃

とらのすけ
とらのすけ

あれ?脂肪の消化吸収って、リパーゼの役目でなかった?酵素で分解するから、融点は関係ないんちゃう?

脂肪燃焼の効果を持ちながら
・がっつり脂肪を摂取できる

羊肉はそんな矛盾した性格の持ち主。

なのですが!
この比較で使用した羊肉は

・もも肉脂付き

「脂付き」なら・・・

脂とっちゃえばいいんじゃない?

ということで

こちらの肉がラムランプ
ご覧の通り、表面に脂がびっしり

裏側の脂はちょろっとだけ

自分で食べるなら、この脂が甘くておいしいのですが、泣く泣くすべて除去

きれいに取れましたね~

スライスするとこんな感じで!
ほとんど脂が残ってないでしょ。

この時は肉265gに対し脂は63g
肉100gに対してだと、脂23gを除去したことになります。

先ほどの表から単純計算すると

・残る脂質(12-23=-11
・残るカロリー(164-207=-41
※脂質1g9kcalで計算

どっちもマイナス・・・

もともと羊ももを参考にしたから?
それともこのランプに脂が多すぎ

数値上の計算では証明できなかった

見た目と感覚では、ダイエットにぴったりの低脂肪・低カロリー

これで矛盾が解消された!・・はず

この脂肪除去の作業を、ヒッポのごはんではスペシャルカットと呼んでいます。

歩留まりが悪くなるし、手間はかかります
でも、わんちゃんのためなら何のその!

カルニチンは筋肉に含まれているので、

脂と一緒にカルニチンも除去!

なんてことはないのでご安心を。

まとめると羊肉は

腸活に体重管理に心臓の健康に!
わんちゃんの健康に欠かせない食材

AAFCO
にばかり気を取られて、この素晴らしい食材を危うく見落とすところでした。

とらのすけ
とらのすけ

パパさん、まだまだ勉強不足だね~

コメント

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