犬にニンジンをあげても大丈夫?栄養満点なはずだけど?!

とらのすけ
とらのすけ

嫌いなお野菜な~に?

昭和のこども
昭和のこども

ピーマン!にんじん!

令和のこども
令和のこども

なす!ピーマン!

今も昔も
ピーマンの嫌われっぷりは圧倒的。
かつてはニンジンも嫌われ野菜のトップクラスでしたが、令和の今では10位にも入っていない模様。
これには、品種改良が進んだことが大きく関与しているようです。
食べやすくはなったが、その分個性も失われたように感じます。
※春獲れニンジンにはしっかり個性があることも!
人によっては灯油・薬品の臭い・・・

かつての嫌われ野菜、その分栄養は満点!・・・なはず

ニンジンは好きやなかったけど、栄養があるから頑張って食べてたよ~

という方も多いのでは?
βカロテン豊富な緑黄色野菜!
いかにも健康的なイメージ!
ということで栄養価を見てみると

ニンジンブロリ
カロリー28㎎30㎎
食物繊維3.5㎎4.3㎎
βカロテン7200μg830μg
カリウム240㎎210㎎
V.E0.4㎎2.7㎎
V.K18μg190μg
V.B10.06㎎0.06㎎
V.B20.05㎎0.09㎎
葉酸19μg120μg
V.C4㎎55㎎
ブロリ=ブロッコリー
両方「ゆで」の状態での比較
「文部科学省」のデータベースより引用
Vはビタミンの略

個性とともに栄養価まで失ってしっまたのだろうか?
圧倒的にブロッコリーの勝利!
ちなみに表のニンジンは「皮なし」ですが、「皮つき」でも大差はないです。
「皮に栄養がある!」という表現がありますが、皮に特に栄養が集中しているわけではない。

唯一自慢のβカロテンも

犬ではβカロテン→ビタミンAの変換能力が特別高く、肝臓や脾臓に負担の可能性。
与えすぎや、いっしょに食べるもの次第では肝臓・胆のうトラブル、クッシング症候群、膵炎などに注意

という説もあります。
※通常βカロテン→ビタミンAの変換は体内で必要なときだけ。
それが犬では過剰に変換されるということ。
ですが基本的に、βカロテンのビタミンAとしての働きは12分の1程度しかありませんので、よほど毎日食べ過ぎない限りはビタミンA 中毒にはならないです。

根菜だから体を温めてくれる
とも言われますが、その根拠は
ビタミン&ミネラルが豊富だから!
・・・そんなに豊富でもない

さらに
生のニンジンには
アスコルビナーゼ
が含まれます。
これはビタミンCを破壊する酵素。
ですが熱や酸に弱いので、加熱すれば問題ありません。
たまに
生のニンジンは消化に悪いので、細かく刻んだり、すりおろしたりしてあげましょう!
のような記述がみられますが
そもそも生はダメ!
必ず加熱してください。
ビタミンCは非常に大切です。

さらにさらに
GI値がなんと80!
非常に高い!
と言いたいところですが
糖質が8.5g/100gしかないので、実際食べる量をGL値(100g食べると6.8程度で低GL)で表すと微々たるもの。
血糖値に関しては、あまり気にしないで食べていい食材と言えます。

ここまでを振り返ると
犬にわざわざニンジンをあげるメリットは、全くと言っていいほど感じない!
でもあの、甘味と香りが好きな子には、いいおやつになるかもしれません。

ニンジン好きと言えば
うさぎのイメージ
ですが・・・
栄養バランスが取れない
上に
実はあんまり好きじゃない
らしい

ニンジンあげるならこれ!というものもあります

今まで出てきたニンジンは
西洋ニンジン
毎日スーパーなどで手に入るもの。
おすすめするのはこちらではなく
金時ニンジン
お正月のお雑煮を彩る、あの真っ赤なニンジンです!
理由はその栄養
さっきの表に金時ニンジンを加えると

西洋金時ブロリ
カロリー28㎎40㎎30㎎
食物繊維3.5㎎4.1㎎4.3㎎
βカロテン7200μg4700μg830μg
カリウム240㎎480㎎210㎎
V.E0.4㎎0.5㎎2.7㎎
V.K18μg2μg190μg
V.B10.06㎎0.06㎎0.06㎎
V.B20.05㎎0.06㎎0.09㎎
葉酸19μg100μg120μg
V.C4㎎8㎎55㎎
ブロリ=ブロッコリー
西洋=西洋ニンジン・金時=金時ニンジン
全て「ゆで」の状態での比較
「文部科学省」のデータベースより引用
Vはビタミンの略

おすすめと言っても、栄養価ではブロッコリーとは比べるまでもないです。
西洋ニンジンと比較しても、カリウム・葉酸が突出するだけ。
表にはないですが、野菜にしては亜鉛も高めという特徴があります。
が!
おすすめポイントはそこではない
なんと!金時ニンジンには
リコピン
が豊富に含まれているのです!
その量は
トマトをも凌駕する!
※リコピン量
 金時ニンジン10㎎/100g
 トマト3㎎/100g


強力な抗酸化物として有名なリコピン
その効果は
・ある種の活性酸素に対してはビタミンEの100倍以上のパワー!
・アスタキサンチンやβカロテンより強力!
・ガン・心臓疾患・血管の健康に!
これだけでも食べる価値あり!

なのですが

金時ニンジンは、西洋ニンジンより品種改良が進んでおらず
・栽培できる土壌が限定的
・栽培期間が長く収穫性低い
・冬しか獲れない
など
いつでも簡単に手に入るわけではない!

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