犬にキャベツをあげても大丈夫!でもそのメリットは・・・微妙!

犬の食材

※この記事は栄養成分自体の化学的な性質等を示すものであり、ごはんの効能を表すものではありません。

・犬にキャベツをあげても安全!
・キャベツには様々なメリット!
・おやつやトッピングに!
・消化を助け、腸内環境を整える

ネットで
【🔎 犬 キャベツ】
と検索すると大体こんな感じ。
いかにも栄養満点な印象では?

しかし!

とらのすけ
とらのすけ

パパさん的に、ちょっと気になることがあるんだって~

キャベツは本当に安全で栄養満点な野菜なのか?

ここからは人ではなく、わんちゃん視点で
毎日の手作りごはんの食材として、ふさわしいのかどうかの検討になります。

さっそくいってみましょう!

①キャベツは意外とシュウ酸が多い?

結石の原因として悪名高い
シュウ酸
キャベツに含まれる量は
50~300㎎/100g
と言われています。

50㎎だとかなり少ない方だし
300㎎だとかなり多いほう。
こんなに差があるのは、数値の発表者によってかなり差があるため。

そもそもシュウ酸は基本的に
・栽培日数
・積算日射量

が多いほど、多く含まれる傾向
そのため、緑が濃い・鮮やかな方がシュウ酸が多いとも言われます。
成熟・老化が進むほどが多い。

キャベツで言えば
・外葉の緑の濃い方にシュウ酸が多い
・結球の内部ほどシュウ酸が少ない
ということに。

他にも作地の肥沃度や、収穫の時期によってもシュウ酸量は変化。
なので
どの数値が正しいと一概には言えない
=今目の前にあるキャベツにも、多く含まれる可能性もあると考えるのがベター。

本当に「キャベツは生でもゆでても、どちらであげても大丈夫!」なのか?
消化を考え「ゆで」を推奨する方もいますが、僕はそれ以前にシュウ酸が心配なので、絶対ゆでる派です。

②キャベツは栄養満点!は本当?

キャベツに多いと紹介されるのは

・ビタミンCやK
・カリウムやカルシウム
・葉酸
・食物繊維

などの栄養素でしょうか。
ではそれらを他の野菜と比較してみると

キャベブロかぼ小松菜
V.C17㎎55㎎32㎎21㎎
V.K76μg190μg31μg320μg
Ca40㎎41㎎22㎎150㎎
K92㎎210㎎340㎎140㎎
葉酸48μg120μg38μg86μg
食物繊2.0g4.3g4.1g2.4g
キャベ=キャベツ・ブロ=ブロッコリー・かぼ=かぼちゃ
Vはビタミンの略
Ca=カルシウム・K=カリウム
食物繊=食物繊維は不溶性+水溶性

全部ボロ負け・・・
僕がキャベツなら
目を覆いたくなるような結果である。
例えキャベツだけ「生」で比較しても、この結果はほとんど変わらない。

でもちょっと待って!

ビタミンUの存在をお忘れでは?

そうです!
キャベツにはビタミンUという切り札があるのです!

ビタミンUには

・胃粘膜の修復・保護作用
・肝機能を助け、脂肪肝予防
・アレルギー症状の緩和など

数々のすごい効果!
それもそのはず
ビタミンU=キャベジン
あの有名な胃薬の主成分なのです!
が!
・水溶性で熱に弱い
=わんちゃんでは「ゆでる」ことを前提としているので、その多くを失う可能性。

・キャベツ特有というわけではなく、アブラナ科の野菜に多く含まれる
※しかもキャベツよりブロッコリーに多いとするデータもあり

自慢のビタミンUでさえ、さほどメリットにはなり得ない可能性も・・・

またキャベツのビタミンU量は
・結球の中心に近いほど多い
・低温貯蔵で増加する
窒素肥料を多く使うほど増える
とされます。

この窒素肥料が次に問題に上がります

③キャベツはたまに苦いやつがある!

苦みに関しては3点のケースがあります

A:ゴイトロゲンであるイソチオシアネートが酸化して苦味に変わっている
→この場合は体に問題なし
しかも酸化するのは切り口なので見た目でわかるはず。

B:窒素肥料が苦味に影響している
→この苦味の原因は硝酸イオンが多く作られているため。
特に収穫直前に窒素肥料が使われると、野菜に窒素が残るとされます。

硝酸イオンが体内に入ると中毒物質に還元されることも!
特に「芯」はいわば「根」の一部
なので、農薬が凝縮しやすく硝酸イオンも多く含まれる可能性があります。

C:シュウ酸が多い!
単純にして最悪の理由

Aはともかく、B・Cから
苦味のあるキャベツ
犬に与えてはいけない!
ということが明らか。

ちなみにキャベツの変色について

A:ごま状の黒い斑点
=窒素過多で起きる。
苦味がある可能性がある

B:内部の黒変
=結球の内側で水滴が凍った後、急速に解凍されることで黒いシミや斑点が現れる。
=病気ではないので健康に害はない。

C:低温でアントシアニンが変色

変色では見た目は悪いですが、苦味の時のような問題があるわけではないです。

④ゴイトロゲン問題

キャベツはアブラナ科の野菜なので
甲状腺を腫れさせると恐れられる
ゴイトロゲン
を多少なり含みます。

しかしゴイトロゲンが甲状腺に悪影響を及ぼすのは
とてつもない量を
毎日食べ続けた時
だけ
通常の食事であればほとんど心配ない。
甲状腺に不安のある子に、わざわざあげる必要はないですが、そこまで恐れる必要はないということ。

でも・・・
どうせアブラナ科の野菜をあげるなら
ブロッコリーが断然おすすめ!

以上
キャベツは栄養的なメリットが少なく、手作りごはんの食材として物足りない印象。

ただし
色の濃い物や苦みの強いものをあげない限り、ゆでてあげる分には健康上のリスクは極めて少ない野菜。
水分摂取もできるので、たまのおやつには問題ないと言えます。

とらのすけ
とらのすけ

僕は断然ブロッコリーの方が好きだけどね!

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