愛犬の皮膚トラブルにサヨナラ!健康な皮膚バリアを育む完全ガイド

皮膚バリア 栄養対策

愛犬の皮膚は、私たち人間と同様に
・外部からの刺激から体を守り
・体内の潤いを保つ

という重要な
バリア機能
を持っています。
このバリア機能が正常に働くことで
・乾燥やフケ
・かゆみ
・炎症
などの皮膚トラブルを防いでいます。

皮膚バリアの仕組みと構造

犬の皮膚は、大きく分けて
・表皮
・真皮
・皮下組織
の3層から成り立っています。
この中でバリア機能の主役となるのが
・表皮
の最も外側にある
・角質層
です。

角質層は
・レンガのように積み重なった
「角質細胞」
・その間を埋める役割を果たす
「細胞間脂質(セラミドなど)
によって構成されています。
この強固な構造が、外部からの
・アレルゲンや微生物
・刺激物質
の侵入を防ぎ、同時に
▶体内の水分蒸発を防ぐことで
▶皮膚の潤いを保ちます。

犬の皮膚はヒトよりも
・薄く
・デリケート

なので
バリア機能の重要性は特に高いのです

※皮膚の厚さは人の約1/3程度
 表皮は1/5~1/6程度
 角質層も非常に薄く食品用ラップ程度
とらのすけ
とらのすけ

角質層なんて「膜」程度
想像以上にデリケート!

皮膚バリアの役割と重要性

皮膚バリアの主な役割は以下の通り

●外部からの保護
・紫外線
・細菌、真菌、ウイルス
・アレルゲン(花粉、ハウスダストなど)
・化学物質
といった外部からの有害物質の侵入を防ぎます。

●水分保持
体内の水分が蒸発するのを防ぎ
▶皮膚の潤いを保ちます。
これにより
・皮膚の乾燥やひび割れを防ぎ
・弾力性を維持

●体温調節の補助
発汗などにより体温調節に関わります
犬の場合
・肉球からの発汗が主
ですが
・皮膚全体の健康
は体温調節にも影響します。

●感覚機能
・痛み
・かゆみ
・温度
などの刺激を感じ取る
▶危険から身を守る役割も担う

このバリア機能が低下すると
▶アレルゲンや細菌が侵入しやすくなる
・乾燥
・フケ
・かゆみ
・炎症
・脱毛など
様々な皮膚トラブル
を引き起こしやすくなります。
アトピー性皮膚炎の発症にも深く関与していることが明らかになっています。

皮膚バリアが弱る原因

原因は非常に多岐にわたります。

●遺伝的要因・体質
特定の犬種は、生まれつき皮膚バリア機能が低い傾向があります。

※例
・柴犬
・シーズー
・ゴールデンレトリバー
・フレンチブルドッグ
・トイプードル
・ウェスティ
・チワワ
・ミニチュアピンシャー
・コッカースパニエル

●アレルギー
・食物アレルギー
・アトピー性皮膚炎
などのアレルギー反応
▶皮膚の炎症を引き起こし
▶バリア機能を破壊します。

●感染症
・細菌性皮膚炎
・マラセチア皮膚炎
・真菌症など
皮膚に感染する病気
はバリア機能を著しく低下させます。

●寄生虫
・ノミ
・ダニなどの

外部寄生虫が
▶皮膚にダメージを与え
▶かゆみや炎症を引き起こします。

●乾燥
・空気が乾燥する冬場
・エアコンの使用など
皮膚の水分が失われバリア機能が低下。

●栄養不足・偏り
皮膚の健康維持に必要な栄養素の不足
・皮膚細胞の生成
・バリア機能の維持
が困難になります。

●ストレス
ストレスは
・免疫機能
・皮膚のターンオーバー

に悪影響を及ぼし、バリア機能の低下につながることがあります。

ホルモンバランスの異常:
・甲状腺機能低下症
・クッシング症候群など
ホルモン系の病気が皮膚トラブルを引き起こすことがあります。

●不適切なスキンケア
・過剰なシャンプー
・洗浄力の強すぎるシャンプーの使用
▶皮膚の天然バリアを洗い流し
乾燥や刺激に弱くなる原因となります。

皮膚バリアの維持や回復に必要な栄養素と食事

ヒッポのごはんでは
皮膚バリアの健康を保つために
体の中から適切な栄養を補給すること
が非常に重要だと考えます

●オメガ6とオメガ3のバランス

必須脂肪酸である
リノール酸(オメガ6)
は皮膚の健康に不可欠です
しかし
▶過剰な摂取で
▶オメガ3とのバランスが崩れる
炎症を促進する可能性があります。

現代の多くのドッグフード
オメガ6が過剰になりがち
そのため
▶オメガ3(EPA、DHA)を強化し
オメガ6とオメガ3の比率を理想的なバランスにすることが重要です。
これにより
・炎症を抑え
・皮膚バリアの機能向上
に繋がります。
ヒッポのごはんでは
・酸化に強いサチャインチオイル
・新鮮な魚を低温調理

することで理想のバランスを保ちます

※オメガ3とオメガ6のバランス
一般的に
5:1〜10:1程度
が望ましいとされます。
皮膚トラブルのある場合はさらにオメガ3を増やすことも検討します

●AGEs減少

※AGEs(終末糖化産物)とは
・タンパク質と
・糖
が結合して生成される物質。
体内で
・炎症
・組織の老化
を促進します。
質の悪いドライフード(高温で加工されたものや糖質が多いもの)には
AGEsが多く含まれる
可能性があります。

とらのすけ
とらのすけ

まずはドライフードを見直すところから!

◇スルフォラファン
ブロッコリー
に多く含まれます。
・強い抗酸化作用
・解毒作用
を持ち
・AGEsによるダメージの軽減
・体内の抗酸化酵素の活性化

に役立ちます。

◇カルノシン
猪肉
などに多く含まれるカルノシンは
・AGEsの生成を抑制する
・既存のAGEsを分解する
などの働きが期待されています。

●乳酸発酵発芽玄米甘酒

米麹に含まれる
デフェリフェリクシンが
フィラグリンの産生を促進
(人での臨床試験)

フィラグリン
皮膚の角質層で
天然保湿因子:NMF
の生成に関わる重要なタンパク質。
フィラグリンが不足すると
▶皮膚のバリア機能が低下
▶乾燥やアレルギー反応が起きやすい
と言われています。

また発芽玄米甘酒に多く含まれる
・アミノ酸
・ビタミンB群
が皮膚の健康をサポート。

乳酸菌による
・腸内環境の改善
が間接的に皮膚の免疫バランスに好影響。

甘酒という、
消化吸収の良い形で栄養素が摂れる
という点でも効果が期待できます。

●ビタミンB群をバランスよく

ビタミンB群
特に
・ビオチン
・ナイアシン
・パントテン酸
などは
・皮膚や被毛の健康維持
・細胞の新陳代謝
・脂質の代謝
・神経機能など

多くの生体機能に関与しています。
特にビオチンは
・皮膚や被毛の再生を促し
・不足すると皮膚炎や脱毛の原因
となることがあります。
ただしビタミンB群は単独よりも、まとめて摂る方が相互作用期待できます。
バランスよく摂取することで、皮膚の健康なターンオーバーを促進します。

●亜鉛、タウリンの補強

◇亜鉛
・皮膚の新陳代謝
・細胞の再生
・免疫機能
・抗酸化作用

に関わる重要なミネラルです。
不足すると
・皮膚炎
・脱毛
・傷の治りが遅れる
などの症状が現れることがあります。
手作りごはんでは特に不足しやすいので厳重な注意が必要です。

◇タウリン
アミノ酸の一種
・抗酸化作用
・抗炎症作用

を持ち
・皮膚の健康維持にも寄与する
と考えられています。
特に心臓の健康に重要な栄養素ですが、皮膚への間接的な良い影響も期待されます。

●BCAAが皮膚バリア強化に関与

BCAA=分岐鎖アミノ酸
・バリン
・ロイシン
・イソロイシン

は筋肉のエネルギー源として有名ですね
それ以外にも
タンパク質の重要な構成要素として
皮膚細胞
・再生
・修復
にも関与します。

●卵黄コリン

コリンは細胞膜の構成成分である
レシチンの材料
皮膚細胞の
・新陳代謝
・機能維持
に重要な役割を果たします。
卵黄はコリンの優れた供給源です。
皮膚のターンオーバーを正常に保つことで、健康な皮膚バリアの形成を助けます。

●抗酸化物の強化

細胞にダメージを与える活性酸素
・皮膚の老化
・皮膚の炎症

を促進します。
・ビタミンC
・ビタミンE
・セレン
・各種ポリフェノールなど
抗酸化物質を積極的に摂取することで
細胞の酸化ストレスを軽減
▶皮膚の健康を保護します。

●オメガ3強化のための魚類

オメガ3脂肪酸(EPA、DHA)
▶炎症を抑え
▶皮膚バリア機能を強化する
上で非常に重要です。
サプリメントより、魚から摂取する方が効率的だと言われています。
ヒッポのごはんでは
・季節の脂ののった旬魚を
・新鮮な状態で低温調理
プロの料理人が料理しますので
・酸化なんて一切していない
・旨味が段違い!
なので
「魚が苦手!」
という子にも喜んで食べてもらえます。

●ケラチンを意識

ケラチン
・皮膚
・被毛

・爪
の主成分となるタンパク質です。

ケラチンを構成する
シスチン
・その前駆体であるメチオニン
ケラチンを作る働きのある
リシン
これらを合わせて摂ることが
・健康な被毛
・皮膚の形成
に不可欠です。

●ビタミンC

お肌の健康と言えばコラーゲン
コラーゲンは真皮の主要なタンパク質で
・皮膚の弾力性
・皮膚の強度
を保ちます。
コラーゲンの合成にはビタミンCが不可欠
これらが不足すると
▶皮膚の構造が脆くなり
▶バリア機能にも影響を与える可能性。

●十分なビタミンA

ビタミンAは
皮膚や粘膜の健康維持
に非常に重要な脂溶性ビタミンです。
皮膚細胞の正常なターンオーバーを促進
▶バリア機能の維持に貢献します。
不足すると
・皮膚の乾燥
・フケ
・角質肥厚
などが起こりやすくなります。
ただし
過剰摂取は中毒を引き起こす
可能性=手作りごはんでは要注意。

●特に皮膚の改善に有効な乳酸菌

・腸内環境と
・皮膚の健康

は密接に関連しています。
腸内の善玉菌が増えることで
▶免疫バランスが整い
▶アレルギー反応の軽減
 皮膚の炎症抑制
に繋がることが研究で示唆されています。
ヒッポのごはんでは
「特に犬のアトピー性皮膚炎の症状緩和に有効である」
という報告のある乳酸菌株を使用。
積極的に乳酸菌を摂取することが、皮膚バリア機能の改善に役立つ可能性。

食べ物以外でしてあげられること

栄養面だけでなく、日々のケアも皮膚バリアの維持・回復には欠かせません。

●適切なシャンプーと保湿

皮膚に優しい低刺激性のシャンプーを選び、洗いすぎないように注意しましょう。

特に
・アレルギー
・乾燥肌
の愛犬の場合
▶シャンプー後
▶皮膚が乾燥しないように保湿剤
(セラミド配合スプレーやローションなど)
を使用することが重要です。

●室内の湿度管理

特に
・冬場
・エアコンの使用時
は加湿器などを利用して、室内の湿度を適度に保ちましょう(50~60%が目安)
乾燥は皮膚のバリア機能を低下させます。

●定期的なブラッシング

ブラッシングは
▶被毛の絡まりを防ぎ
▶皮膚の通気性を良くし
▶血行促進にもつながります。
また
・フケ
・抜け毛
を除去し、皮膚を清潔に保ちます。

●ノミ・ダニの予防と駆除

ノミやダニは
・強いかゆみ
・アレルギー反応
を引き起こし
▶皮膚バリアを破壊します
年間を通じて定期的な予防が不可欠

●アレルゲンの管理

アレルギーがある場合
アレルゲン
・花粉
・ハウスダスト
・特定の食材など

との接触を極力避ける努力をしましょう。
・空気清浄機の活用
・定期的な掃除
・寝具の洗濯
なども有効です。

●ストレス軽減

ストレスは
皮膚トラブルを悪化させる要因。
・適度な運動
・十分な休息
・安心して過ごせる環境
を提供し、ストレスを軽減しましょう。

●獣医との連携

皮膚トラブルが続く場合
▶自己判断せず
▶必ず獣医師に相談
適切な診断と治療を受けることが最も重要です。
食事やスキンケアのアドバイスも専門家から得るようにしましょう。

まとめ:愛犬の皮膚バリアを守るために

愛犬の皮膚バリア
・外部の刺激から体を守り
・体内の潤いを保つ
大切な盾です。
このバリアが弱まると
・かゆみ
・炎症など
皮膚トラブルが頻繁に起こり、愛犬も飼い主さんもつらい思いをすることに。

健康な皮膚バリアを育むためには
皮膚の仕組みとバリア機能の重要性を理解すること
アレルギー、乾燥、栄養不足、ストレスなど、バリアが弱まる多様な原因を知り、それらをできる限り取り除く努力が求められます。

特に
毎日の食事
は皮膚の健康を大きく左右します。
バランスの取れた栄養補給が
健康な皮膚細胞の
・生成
・機能維持

を支えます。

食事だけでなく
日々のケア
も欠かせません。
もし皮膚トラブルが続くようであれば、自己判断せずに必ず獣医師に相談し、専門的な診断と治療を受けることが何よりも重要です。

愛犬の皮膚の健康は
・飼い主さんの日々の観察
・適切なケア

にかかっています。
この記事で得た知識を活かし、愛犬が快適で健やかな皮膚で過ごせるよう、ぜひ今日から実践してみてくださいね。

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