【チワワ完全ガイド】小さな体に宿る大きな魅力と幸せな暮らしの秘訣~歴史から飼い方、最新ケア、なりやすい病気まで徹底解説!

栄養対策

小さな体にギュッと詰まった
大きな愛・愛・愛!

つぶらな瞳で見つめられたら・・・

も・・もう・・たまらん!

・勇敢で堂々とした姿
かと思えば
・時に見せる臆病さ
のギャップ萌え

抱っこされるのが大好きで
飼い主にはとことん甘えてくれる
最高のパートナー

どこへでも一緒に連れて行ける
コンパクトさ!

小さな体なのに表情豊かで、何を考えているかよくわかる!

ちょこまか動く姿を見ているだけで癒やされる!

小さくても存在感は抜群!
メキシコ原産の小さな巨人。
チワワを家族として迎えることは
日々の生活に彩りと癒やしと笑顔
をもたらしてくれるでしょう。

しかし、その小さな体にはデリケートな一面も持ち合わせています。
チワワとの暮らしをより豊かで幸せなものにするために、知っておくべき情報を余すところなく、深掘り情報や豆知識を交えてご紹介します。

チワワの基本情報:知っておきたい基礎知識

チワワの平均的な体重・寿命

●体重
一般的に1.5kg~3kgが標準。
個体差があり
・1kg未満の極小タイプから
・3kgを少し超えるしっかりした体格の子まで様々です。
※虎之介は6㎏の戦闘用マッチョチワワ!
大切なのは体重の数値だけでなく、その子にとって適正な肉付きBCS:ボディコンディションスコア)を保つことです。

●寿命
平均寿命は14~16歳ほど。
犬全体の中でも長寿な犬種です。
※その分、シニア期のケア期間も長くなることを心に留めておきましょう
近年の
・獣医療の進歩
・飼育環境の向上
により、20歳を超えるご長寿チワワも珍しくありません
ギネス記録では2022年3月時点で
21歳と66日
のチワワが存命中の最高齢犬として認定されていました。
日々の健康管理と愛情深いケアが長寿の秘訣と言えるでしょう。

チワワの魅力と個性:見た目と内面の奥深さ

●ヘッドタイプ
チワワの頭の形には大きく分けて2つのタイプがあります。

◇アップルヘッド
リンゴのように丸みを帯びた額が特徴
目が大きく離れ気味についています。
ドーム型の頭頂部に
モレラ
と呼ばれる泉門=頭蓋骨の隙間
が開いている子が多く見られます。

◇ディアヘッド
鹿(ディア)のように
・鼻筋が長く
・頭の丸みがアップルヘッドより緩やか
比較的モレラが閉じている子が多い傾向にあります。

どちらのタイプもそれぞれの魅力があり、血統書上の区別はありません。
公式な犬種標準では
アップルヘッドが理想
とされていますが
ディアヘッドも健康上の問題があるわけではなく、個性として愛されています

※モレラ
アップルヘッドのチワワの頭頂部には、モレラと呼ばれる、頭蓋骨が完全に閉じていない隙間(ペコ)が見られることがあります。
これは成長と共に閉じることもありますが、生涯残る子もいます。
モレラがあるからといって必ずしも健康上の問題があるわけではありません
が、頭部への強い衝撃は避けるよう特に注意が必要です。

●瞳
大きく潤んだ瞳
チワワの最大のチャームポイント。
しかし、突出しているため傷つきやすいので注意が必要です。

●毛質

◇スムースコート
短く滑らかで光沢のある被毛です。

◇ロングコート
細く柔らかい被毛で
・耳
・首周り
・四肢
・尾
飾り毛(フリンジ)があります。
特に耳の飾り毛は「イヤーフリンジ」と呼ばれ、優雅な印象を与えます。
ロングコートの毛は完全に生え揃うまで、2~3年かかることも珍しくありません。
気長に成長を見守りましょう。

●毛色
毛色は非常に多彩で
・ブラック
・チョコレート
・クリーム
・ホワイト
・レッド
・フォーン(淡い黄褐色)
・ブルー
などの単色から
・タン
(眉や頬、足先などに入る模様)
・パーティーカラー
(白地に他の色が斑に入る)
・トライカラー(3色)
など、数えきれないほどのバリエーションが存在します。

注意すべき毛色「マール」
マール=大理石のようなまだら模様

美しい毛色ですが、遺伝的に視聴覚障害やその他の健康問題のリスクを高める可能性があります。
特にマール同士の交配
深刻な障害を持つ子犬が生まれる確率が非常に高い
ため、倫理的なブリーダーは行いません。
マールカラーのチワワを迎える際は、遺伝的背景についてブリーダーに確認することが重要です。

●その他
・大きな立ち耳
・比較的短いマズル
・コンパクトでやや胴長な体型
が特徴です。

チワワの習性・性格:勇敢さと甘えん坊のギャップ萌え

チワワの性格は
「小さな体に大きな心」
とよく表現されます。

●勇敢で忠実
・自分より大きな犬
・見知らぬ人
にも臆することなく立ち向かおうとすることがあります。
これは、飼い主を守ろうとする忠誠心の表れでもあります。

●用心深く臆病な面も
・見知らぬ人
・物音
に対しては警戒心が強く、臆病な反応を示すこともあります。
この二面性がチワワの大きな特徴です。

また縄張り意識が強く
来客や物音に敏感に反応して吠えることも
犬の頃からの社会化トレーニングが重要。

●震えについて
チワワがよく震えているのを見かけます。
これは寒さだけでなく
・興奮、緊張
・不安、恐怖
・嬉しい時
・そして低血糖など
様々な理由で起こります
震えの原因を見極めることが大切です。

●甘えん坊で独占欲が強い
飼い主に対しては愛情深く、常にそばにいたがる甘えん坊な一面があります。
一方で、飼い主の愛情を独り占めしたいという気持ちから、他の犬や人に嫉妬することもあります。

●賢く物覚えが良い
飼い主の言葉や表情をよく理解し、しつけも比較的入りやすい犬種です。
プライドが高い面もあり、納得しないことには頑固な態度を示すこともあります。

賢いが故に甘やかすと
「自分がリーダーだエッヘン
と勘違いし、わがままになってしまうことも。

●個体差が大きい
上記は一般的な傾向であり、実際には
・おっとりした子
・活発な子
・臆病な子など
性格には大きな個体差があります。
・毛色
・性別
・育った環境
によっても性格形成は影響を受けます。

●テリア気質
しばしば「テリア気質」を持つと言われることがあります。
これは
・勇敢さ
・負けん気の強さ
・独立心
といったテリア犬種に見られる特徴。
そのため、頑固な一面を見せることも。
が、それもチワワの個性として理解し、根気強く向き合うことが大切です。

チワワの性格形成には
・遺伝的要素
だけでなく
・生後初期の社会化経験
・飼育環境
が大きく影響します。
「小さいから」と過保護にしすぎると
・警戒心が過度に強くなったり
・わがままになったり
することがあります。

●チワワの「マウンティング」
マウンティングは性的な意味だけでなく
・優位性を示そうとしたり
・興奮したり
・ストレスを感じたり
・遊びの一環
として行うこともあります。
原因を見極め、適切に対応することが大切です。

歴史的背景:メキシコ古代文明との深いつながり

チワワの祖先は、古代メキシコに存在した
・トルテカ文明
・アステカ文明において
テチチ(Techichi)
と呼ばれた小型犬だと考えられています。
テチチは死者の魂を導く神聖な生き物として扱われ、宗教儀式にも用いられていたとされ、王族の墓からも共に埋葬された骨が発見されています。

19世紀半ばにアメリカ人が
メキシコのチワワ州
でこの犬を発見し、アメリカへと持ち帰ったことで世界的に広まることに。
当初はスムースコートのみ
でしたが、後に
・パピヨン
・ポメラニアン
などとの交配によりロングコートチワワが誕生したと言われています。

チワワの
・警戒心の強さ
・吠え
は、祖先犬であるテチチが、神殿や家を守る番犬としての役割も担っていた名残かもしれません。
また、その小さな体格ゆえに、自分自身を守るために周囲に対して過敏に反応する傾向があるとも考えられます。

チワワを飼うにあたっての心構え:小さな命への深い理解と配慮

チワワとの生活は、たくさんの喜びを与えてくれますが、その小ささゆえに特別な配慮が必要です

まず「愛玩犬」としてだけでなく「犬」として尊重すること。
小さくて可愛らしいですが、犬としての本能や習性を理解し
・適切なしつけ
・社会化
を行うことが重要です。

●生涯飼育の覚悟
平均寿命が長い犬種です。
十数年以上にわたり、愛情と責任を持って最後まで面倒を見る覚悟が必要です

●身体的な配慮

◇落下・踏みつけ事故
・ソファやベッドからの落下
・不注意による踏みつけ
は骨折などの大怪我に繋がります。
家族全員でチワワの存在を常に意識。
その上で室内環境の安全対策
・段差にスロープを設置
・滑りやすい床にはマットを敷く
などを徹底しましょう。

◇温度管理
チワワは寒がりな子が多い一方
暑さにも弱いです。
暑さに比較的強いと言われることもありますが、弱いです。
特に
・スムースコートの子
・体力のない子犬・老犬
冬場の保温
・服を着せる
・ペットヒーターの利用
夏場の冷却
・エアコン管理
・クールマットの利用
が不可欠です。

◇低血糖症のリスク
特に
・子犬期
・食が細い子
は、空腹状態が続くと低血糖症を起こしやすいです。
食事回数を分けるなどの工夫が必要です。

◇他の犬とのトラブル
ドッグランなどでは、他の犬(特に大型犬)との接触で怪我をするリスクがあります。
相性や状況をよく見て、安全を最優先に。

●精神的な配慮

◇ストレスへの感受性
チワワは繊細な神経の持ち主。
・大きな音
・急な環境の変化
・長時間の留守番
などはストレスの原因となり得ます。
安心できる隠れ家(クレートなど)を用意し、穏やかな生活環境を整えましょう。

◇過度な甘やかしは禁物
可愛さのあまり何でも許してしまうと、わがままな問題行動
・要求吠え
・噛み癖など
に繋がることがあります。
愛情としつけのバランスが重要です。

◇社会化の重要性
小さなうちから様々な
・人
・犬
・音
・環境
に触れさせることで、過度な警戒心や恐怖心を和らげ、社会性を育みます。
ただし、無理強いは禁物です。

●家族構成との調和

◇小さなお子様がいる家庭
お子様には、チワワが
小さくデリケートな生き物
であることを教え、優しく触れ合うように指導する必要があります。
不意の事故を防ぐため、大人が必ず見守るようにしましょう。

◇他のペットとの共生
先住犬や猫がいる場合は、慎重な対面と慣らし期間が必要です。
チワワは嫉妬深い一面もあるため、それぞれのプライベートスペースを確保し、平等に愛情を注ぐことが大切です。

●食について
チワワは
・食が細い子
・偏食傾向のある子もいます。
・フードを温めたり
・少量のウェットフードを混ぜたり
・ふりかけを利用したりする
などの工夫で食欲が増すことがあります。
根気強くその子に合った食事スタイルを見つけてあげましょう。
ぜひヒッポのごはんをご利用ください!

チワワのしつけのポイント:褒めて伸ばすポジティブトレーニング

チワワは賢く、飼い主の気持ちを敏感に察知します。
しつけは一貫性と愛情を持って行うことが成功の鍵です。

●褒めて伸ばす
良いことをしたらすぐに褒める
・おやつ
・優しい言葉
・撫でるなど
「これをすると良いことがある」
と学習します。
叱るよりも褒めることを重視しましょう。
ただしおやつのあげすぎには注意。

●一貫性を持つ
家族全員が同じルールで接することが重要
・ある人は許し
・ある人は叱る
という状況はチワワを混乱させます。

●リーダーシップとは?
・支配的なリーダー
ではなく
・信頼できる優しいリーダー
を目指しましょう。
チワワが安心して頼れる存在になることが大切です。

●トイレトレーニング:

◇成功しやすいタイミング
・寝起き
・食後
・遊んだ後など
にトイレへ誘導
成功したら大いに褒めます

◇失敗しても叱らず、黙って片付けを。
アンモニア臭が残らないように
消臭すること
がポイントです。

※超小型犬は膀胱も小さいため、特に子犬の頃はトイレの回数が多くなります。
根気強く取り組みましょう。

●無駄吠え対策

◇まず吠えている原因を探ります
・警戒
・要求
・興奮など

◇インターホンや来客に吠える場合
・事前に慣れさせる
・「お座り」などの指示で気を逸らす
などの方法があります。

◇要求吠えには応じず
静かになったら褒めることで
「吠えても意味がない」
と学習させます。

●噛み癖対策

◇甘噛みでも「痛い!」と低い声で伝え、遊びを中断します。

◇噛んでも良いおもちゃを与え、エネルギーを発散させましょう。

●社会化トレーニング
子犬の頃
(生後3週齢~16週齢頃の社会化期が特に重要)
から、様々な
・人
・音
・場所
・他の犬
(ワクチン終了後、安全を確認した上で)
に少しずつ慣らしていくことで、社交的で落ち着いた性格に育ちやすくなります。

●クレートトレーニング
クレートを安心できる場所として教えることで、お留守番や災害時の避難にも役立ちます。

 ●犬のボディランゲージ
(耳や尻尾の動き、表情など)
を理解しようと努めることで、チワワの気持ちをより深く理解できます。

チワワのしつけで特に重要なのは
「アイコンタクト」
名前を呼んで目が合ったら褒める
という練習を繰り返すことで
・飼い主への集中力を高め
・指示が通りやすくなります。
チワワは飼い主の表情や声のトーンをよく見ています。
穏やかで優しい声で話しかけ、たくさんスキンシップを取りましょう。

チワワはJKCの、犬の知能ランキングでは中程度のグループに位置づけ。
飼い主の指示を理解し、様々なトリックを覚える能力は高いと言われています。
根気よく教えれば、ドッグダンスなどを楽しむことも可能です。

チワワのお手入れ・ケアの仕方:健康と美しさを保つために

日々の適切なお手入れは
・チワワの健康を維持し
・美しい姿を保つ
だけでなく
・飼い主との大切なコミュニケーションの時間
にもなります。

●ブラッシング

◇スムースコート
週に1~2回程度
・獣毛ブラシ
・ラバーブラシ
で、皮膚をマッサージするように。
抜け毛は少ないです。
が、定期的なブラッシングで
・血行を促進し
・皮膚の健康を保ちます。

◇ロングコート
・ピンブラシ
・コーム
を使い、毛玉ができないように毎日ブラッシングするのが理想です。
特に
・耳の後ろ
・脇の下
・内股
などは毛玉ができやすいので丁寧に。
飾り毛は切れやすいので優しく!

●シャンプー
月1~2回程度が目安です。
洗いすぎは皮膚の乾燥を招くことも。

シャンプー前にブラッシングで毛のもつれを解いておくと
・シャンプーがしやすくなり
・毛玉の悪化も防げます。

犬用の低刺激シャンプーを使用。
目や耳にお湯が入らないように注意。
すすぎ残しがないように
▶しっかりと洗い流し
▶タオルドライ後
▶ドライヤーで根本から完全に乾かします
生乾きは皮膚トラブルの原因になります。

アップルヘッドのチワワに多く見られる頭頂部モレラは、通常生後数ヶ月から1年程度で自然に閉じていきますが、成犬になっても開いたままの子もいます。
泉門が開いている場合は、頭部への強い衝撃を避けるように特に注意が必要です。
シャンプー時も優しく洗い、強く押したりしないようにしましょう



●歯磨き

チワワは顎が小さく歯が密集しているため、歯周病になりやすい犬種です。
毎日歯磨きをするのが理想です。

・犬用の歯ブラシ
・指サックブラシ
・歯磨きペースト
などを使用します。
最初は口に触れることから始め、少しずつ歯ブラシに慣らしていきます。
無理強いせず、遊び感覚で楽しくが基本!

歯周病は口臭だけでなく、進行すると
・歯が抜け落ちたり
・細菌が血流に乗って全身の臓器に悪影響
デンタルケアは健康寿命を延ばすために非常に重要です。

●爪切り
月に1~2回程度
爪が伸びて床を歩くときにカチャカチャ音がするようになったら切り時です。
犬用の爪切りを使用し、血管を切らないように少しずつ切ります。
狼爪(前足の内側にある親指のような爪)も忘れずに
黒い爪の場合は血管が見えにくいため、特に注意が必要です。
自信がない場合は動物病院やトリミングサロンにお願いしましょう。

●耳掃除
週に1回程度
耳の中をチェックし、汚れていればイヤーローションを染み込ませたコットンなどで優しく拭き取ります。
耳の奥まで綿棒などを入れるのは危険なので避けましょう
・耳垢が多い
・臭いがきつい
場合は、外耳炎などの病気の可能性があるので動物病院を受診しましょう。

●目のお手入れ
チワワは目が大きく突出しているため、ホコリやゴミが入りやすく、傷つきやすいです。
涙や目ヤニが出やすい子もいます。

涙や目ヤニは
・湿らせたコットン
・犬用のアイクリーナー
でこまめに拭き取ります。
放置すると涙やけの原因になります。

涙やけの原因は
・アレルギー
・食事内容
・逆さまつげ
・鼻涙管の詰まりなど様々です。
続く場合は獣医師に相談しましょう。

「涙焼けが改善する!」
というフードやサプリがありますが
逆まつげや鼻涙管のつまりが原因なら改善することはありません。
まずは原因を知ることから始めましょう

●肛門腺絞り
月に1回程度
シャンプー時などに行います。
肛門の左右(時計の4時と8時の方向)にある肛門嚢に溜まった分泌物を絞り出します。

うまくできない場合や、嫌がる場合は無理せず動物病院やトリミングサロンにお願いしましょう。
放置すると炎症や破裂を起こすことがあります。

チワワがかかりやすい病気とそのケア:早期発見と予防が鍵

チワワはその
・体質
・遺伝的素因
から、かかりやすい病気がいくつかあります。
日頃から様子をよく観察し
・早期発見
・早期治療

に繋げることが大切です。

水頭症

脳脊髄液が過剰に蓄積し
▶脳室が拡張して
▶脳を圧迫する病気です。
先天的な場合と後天的な場合があり
・頭が異常に大きい
・眼球突出
・元気がない、運動障害
・学習能力の低下
・痙攣
・斜視、ふらつき、旋回運動
など。
泉門が開いている子に多い。

●食事・栄養からのケア
栄養バランスの取れた食事。
脳の健康維持に役立つとされる
・DHA・EPAなどのオメガ3系脂肪酸
・抗酸化物質(ビタミンE、Cなど)

を含むフードやサプリメントを検討

●食事以外でしてあげられること
・定期的な検診
・頭部への衝撃を避ける
  ・高い所から下ろさない
  ・激しい遊びをさせない
・てんかん発作の管理(投薬)
・穏やかな生活環境
・獣医師との緊密な連携。
早期発見・早期治療が重要です。

膝蓋骨脱臼(パテラ)

膝のお皿である膝蓋骨が本来の位置からずれてしまう病気です
・後ろ足のスキップ
・足をケンケンする
・触ると痛がる
・進行すると歩行困難
小型犬全般的に非常に多い。

●食事・栄養からのケア
肥満は関節への負担を増やすため
適正体重の維持が最重要。

関節の健康をサポートする成分
・グルコサミン
・コンドロイチン
・コラーゲン
・ヒアルロン酸
・MSMなど
を含むフードやサプリメント。

●食事以外でしてあげられること
・滑りにくい床材(マット、カーペット)
・段差をなくす(スロープ設置
・ソファなどへの飛び乗り・飛び降りをさせない
・抱き方の工夫
・適度な運動で筋肉を維持
 (ただし痛がる時は安静)
・獣医師指導のもとでのリハビリ
重症の場合は外科手術も検討。

同様に骨が細く華奢なため、落下や踏みつけなどの事故で骨折しやすいです。
室内環境の安全対策が不可欠

気管虚脱

気管が押しつぶされて呼吸が困難になる病気です
興奮時や運動後、暑い時などに
・「ガーガー」「ゼーゼー」というアヒルのような乾いた咳
・呼吸困難。
肥満や老化も原因となります。

●食事・栄養からのケア
肥満防止のための体重管理。
気道を刺激しないように
・ドライフードの場合はふやかして与える
・ウェットフードにする
などの工夫。

●食事以外でしてあげられること
・首輪ではなくハーネスを使用する
・興奮させすぎない
・高温多湿を避ける
・室内の空気を清潔に保つ
 (空気清浄機の使用、禁煙)
咳がひどい場合は獣医師に相談
(投薬、ネブライザー療法、重症例では外科手術も)

僧帽弁閉鎖不全症

犬の心臓病の中で最も多い病気
僧帽弁(左心房と左心室の間にある弁)が正常に閉鎖できなくなり、血液が逆流してしまう病気です。
特に高齢のチワワに多いです。
詳しくはこちら▶

初期は無症状が多いです。
進行すると
・咳(特に夜間や興奮時)
・運動不耐性(疲れやすい)
・呼吸困難
・失神など。

●食事・栄養からのケア
・ナトリウム(塩分)を制限
・心機能の維持に役立つとされる
  ・タウリン
  ・L-カルニチン
  ・コエンザイムQ10
  ・オメガ3系脂肪酸など

を配合したフードやサプリメント

●食事以外でしてあげられること
・定期的な心臓検査
 (聴診、レントゲン、心エコー)
・興奮させすぎない
・ストレスの少ない穏やかな生活
・適度な運動
(血行促進に良いが、無理は禁物)
・室温管理(急激な温度変化を避ける)
・投薬による進行抑制と症状緩和。

歯周病

歯垢中の細菌が原因
▶歯肉が炎症を起こし
▶歯周組織を破壊してしまう病気
・口臭
・歯茎の赤み・腫れ・出血
・歯のぐらつき
・歯石の付着
・痛くて食事がとれない。
・進行すると歯が抜け落ちる!

●食事・栄養からのケア
・歯石が付きにくいデンタルケア用フードやおやつ
・唾液の分泌を促し、口腔内環境を整える効果が期待できる成分(乳酸菌など)を含むものも。

●食事以外でしてあげられること
・毎日の歯磨きが最も重要
・定期的な歯科検診と、必要に応じた歯石除去
歯磨きを嫌がる場合は、歯磨きシートや液体歯磨きから慣らす
硬すぎるおもちゃは歯を傷めることがあるので注意。

低血糖症

低血糖とは、血液中の糖分の量が基準値を下回った状態を指します
特に子犬、食の細い子、空腹時、病後などに起こりやすい。
・元気消失
・ぐったりする
・ふらつき
・痙攣
・意識混濁

●食事・栄養からのケア
・1回の食事量を減らし
▶食事回数を増やして
▶空腹時間を短くする
・栄養価の高いフードを選ぶ
★緊急時にはブドウ糖や砂糖水を少量与える(歯茎に塗るなど)

●食事以外でしてあげられること
長時間の空腹状態を作らない。
特に子犬は数時間おきに食事が必要な場合も。
体調が悪そうな時はすぐに動物病院へ。
体が冷えないように保温する。

眼疾患(ドライアイ、進行性網膜萎縮症など)

●ドライアイ
涙液が減少
▶角膜や結膜が乾燥
▶炎症や痛みが生じる病気
・目ヤニ
・目の充血
・しょぼしょぼする
・角膜の白濁

●食事・栄養からのケア
目の健康維持に役立つとされる抗酸化物質
(ルテイン、ゼアキサンチン、ビタミンA・C・E、アスタキサンチンなど)
を含むフードやサプリメント

●食事以外でしてあげられること
定期的な眼科検査、獣医師処方の点眼薬(人工涙液、免疫抑制剤など)による治療。室内を加湿する。

●進行性網膜萎縮症
網膜の細胞が徐々に変性し、最終的に失明に至る遺伝性の病気。
・初期は夜盲(暗い所で目が見えにくい)
・進行すると失明。

●食事以外でしてあげられること
遺伝子検査で発症リスクを把握できる場合も。
視力が低下してきたら
・家具の配置を変えない
・危険な場所への立ち入りを防ぐ
など、安全な生活環境を整える。

アレルギー性皮膚炎・食物アレルギー

アレルギー性皮膚炎とは?
アレルゲン(ノミ、ダニ、食べ物など)に反応して皮膚に炎症や痒みが起こる病気
・体のかゆみ
(特に顔、耳、足先、脇、内股)
・皮膚の赤み、脱毛、湿疹
・外耳炎など
詳しくはこちら▶

●食事・栄養からのケア
・アレルゲンとなりやすい特定のタンパク質(牛肉、乳製品、鶏肉、小麦など)を避けた除去食療法
・新奇タンパク質(カンガルー、鹿肉、魚など)や加水分解タンパク質を使用したアレルギー対応フード
・オメガ3・6脂肪酸のバランスが良いフード。

●食事以外でしてあげられること
・アレルゲンの特定
(獣医師と相談し、除去食試験やアレルギー検査)
・皮膚を清潔に保つ(薬用シャンプーなど)
・ノミ・ダニ予防の徹底
・室内の清掃(ハウスダスト対策)
・ストレスを軽減する。

フォンウィルブランド病:

血液凝固因子の一つであるフォンウィルブランド因子が不足し、出血が止まりにくくなる遺伝性疾患。
軽度なら無症状のこともありますが、怪我や手術の際に問題となることがあります。
治療法は、症状に応じて対症療法を行うことが中心です。
日常には影響がないことが多く、気が付きにくい病気です

●食事以外でしてあげられること
NSAIDsなどの血小板機能抑制作用のある薬剤の使用には注意が必要です。
・鼻出血
・口腔内出血
・皮下出血
などの異常がないか、日頃から注意深く観察しましょう.

リバース・スニーズ(逆くしゃみ)

チワワに比較的よく見られる生理現象
発作的に
「ズーズー」「フガフガ」
と鼻を鳴らしながら息を吸い込み続けるような動作をします。
多くは数秒から数分で自然に治まり、健康上の問題はありません。
・興奮時
・刺激物を吸い込んだ時
(ホコリや香水など)
・水を飲んだ後
などに起こりやすいと言われています。

●対処法
・喉を優しくさする
・鼻先に軽く息を吹きかける
・少しだけ鼻孔を塞いで飲み込ませるように促す
などで治まることがあります。
・頻繁に起こる
・長時間続く
・呼吸が苦しそう
・他の症状が見られる
(咳、鼻水、元気消失など)
場合は
・鼻腔内の腫瘍や異物
・気管虚脱など
他の病気の可能性も考えられるため、動物病院を受診しましょう。

まとめ:小さな体に秘められた無限の愛と、共に歩むということ

チワワは、その小さな体からは想像もつかないほどの
・深い愛情と
・豊かな個性
を持っています。
彼らを家族として迎えることは、日々の生活にかけがえのない喜びと癒やしをもたらしてくれるでしょう。
しかし同時に
・その繊細さや
・特有の気をつけたい病気
などを正しく理解し、適切なケアと愛情を注ぐ責任も伴います。

この記事でご紹介した情報が、あなたと愛するチワワとの絆をより深め、共に過ごす毎日がより幸せで輝かしいものになるための一助となれば幸いです。
チワワとの生活は、時に手がかかることもあるかもしれません
それ以上に大きな愛と信頼で私たちを満たしてくれる、かけがえのない宝物です。
たくさんの愛情を注ぎ、素晴らしいチワワライフを送ってください。

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