「うちの子、大丈夫?」愛犬の病気セルフチェック|症状と緊急度から早期発見ガイド

ウェルネスケアシート 犬の健康

▶小さな変化のチェックシートはこちら

愛犬の健康を守る「ウェルネスケア」のすすめ

ウェルネスケアとは?
病気になってから治療をする
「病気治療」
とは異なり、日頃から
愛犬の心身の健康状態を良好に保ち
▶病気になりにくい体づくり
を目指す考え方です。
言葉を話せない愛犬
のウェルネスケアは
▶飼い主さんが日々の暮らしの中で
▶「いつもと違う」という小さな変化に気づいてあげることから始まります。

・食欲や活動性の変化
・目や鼻の様子
・歩き方など

ほんの些細なサインが
重大な病気の初期症状
であることも少なくありません。
定期的な健康診断
は、もちろん重要です。
しかし毎日愛犬と触れ合う
飼い主さんの観察
こそが、病気の早期発見に繋がる
最も効果的なウェルネスケア
だと言えるでしょう。

まずは「正常な状態」を知りましょう

小さな変化に気づくためには?
まず愛犬の
「正常な状態」
を知っておくことが大切です。
毎日チェックできる項目から、いくつかご紹介します。

●歯茎の色
健康な犬の歯茎は
薄いピンク色
をしています。
指で押すと
一瞬白くなり
すぐに元のピンク色に戻ります。

●安静時の呼吸数
愛犬が
・寝ている時
・リラックス
している時に
胸の上下動
を数えてみましょう。
健康な犬は
1分間に15〜30回程度
が目安です。
・小型犬
・興奮しやすい子
はこれより多い場合もあります。

●食欲と飲水量
いつも
・どのくらいのご飯を
・どのくらいの時間で食べるか?
水飲みボウルの
・水の減り具合はどうか?
把握しておきましょう。

●排泄物の状態
便の
・硬さ
・色
・匂い
尿の
・色
・量
に変化がないか、毎日確認しましょう。

●体重
抱っこして体重計に乗るなど
定期的に体重を量る習慣をつけ
増減がないか?
確認しましょう。

このチェックシートの使い方

このチェックシートは、愛犬のウェルネスケアを習慣化するためのサポートツールです。

・気になる症状
・行動の変化
をチェックすると
▶その症状から考えられる病気や
▶なぜそのように考えられるのか

といった詳細な説明が表示されます。
さらに
複数の項目をチェックして
「結果をチェックする」ボタンを押すと
最も疑わしい病気が、緊急度の高い順に一覧で表示されます。

必ずお読みください

このツールは
・あくまで日々の健康管理の「目安」
であり
・正確な診断を下すものではありません。
愛犬の健康状態について不安があれば
どんなに些細なことでも
▶かかりつけの動物病院に相談
獣医師による
・適切な診断
・アドバイス
を受けることが何よりも大切です。

愛犬のサインを読み取るウェルネスチェックシート

1. 睡眠中・安静時の様子

見逃しがちなポイント: 「年をとったから眠いのだろう」「疲れているだけだろう」と決めつけてしまい、病気のサインを見過ごすこと。

2. 遊び・散歩時の様子

見逃しがちなポイント: 「今日は散歩に行きたくないのかな」「わがままを言っているな」と捉えてしまい、痛みを訴えているサインを見過ごすこと。

3. 食事・飲水の様子

見逃しがちなポイント: 「フードに飽きたのかな」「喉が渇いているだけだろう」と安易に考えてしまい、内臓の病気のサインを見過ごすこと。

4. 排泄の様子

見逃しがちなポイント: 「しつけができていない」と勘違いしてしまい、泌尿器系の病気のサインを見過ごすこと。

5. 体の部位のチェック

見逃しがちなポイント: 「老化だから仕方ない」「この犬種はこんなもの」「一時的なものだろう」と安易に片づけてしまい、体内で起きている重大な変化を見過ごすこと。

6. 全身のチェック

見逃しがちなポイント: 体重やお腹の膨らみを「歳のせい」「太りすぎ/痩せすぎ」と安易に片づけてしまい、体内で起きている重大な変化を見過ごすこと。

7. その他の重要なサイン

見逃しがちなポイント: 日常のちょっとした行動や変化の中に、重要な病気のサインが隠されています。

選択した項目の詳細

チェックした項目の説明がここに表示されます。

総合的な結果

「結果をチェックする」ボタンを押すと、あなたの愛犬の症状から考えられる病気やケア方法が表示されます。


【補足】チェック項目にない変化について

このチェックシートは
・日々のウェルネスケアを習慣化
・より確実な病気のサインを見つける
ことを目的としています。
そのため
・単独では判断が難しく
かえって
飼い主さんに不必要な不安
を与えてしまう可能性のある項目は、あえて含めていません。

以下に、その代表的な例とその理由をご説明します。

■ 鼻が乾いている
犬の鼻は
・寝ている時
・起きたばかりの時
・乾燥した場所にいる時

など病気以外の要因でも乾くことがよくあります。
病気が原因の場合は
「元気がない」
「食欲がない」

といった他の症状が同時に見られることがほとんどです。

■ 体温が高いと感じる
犬の平熱は人間より高く
38.0〜39.0℃
が正常です。
・興奮
・運動後
にも一時的に体温が上がります
単に
体が熱い
と感じるだけでは判断が難しいです。
正確な体温測定は
▶獣医師に任せるのが安全です。

■ 便の回数が少ない
・食事の量が少ない
・消化の良いフードに変えた
・ストレスを感じている
などの理由で便の回数が減ることはよくあります。
便秘を疑う場合は
「いきんでいる様子はないか」
「食欲や元気はあるか」
など
他の症状と合わせて観察することが重要です。

■ くしゃみをする
・ホコリ
・花粉
・急な温度変化
などが原因で、一時的にくしゃみをすることがあります。
・連続してくしゃみをする
・鼻水が出る
・食欲がないなど
他の症状を伴う場合に注意が必要です。

■ 体全体を震わせる
・寒さ
・恐怖
・興奮
・喜び
など
・感情
・環境

の変化で震えることはよくあります。
病気による震えの場合は
「ぐったりしている」
「食欲がない」
など
他の明らかな症状を伴うことがほとんどです。

これらの症状は
他の項目と照らし合わせ確認すると
▶より正確な判断に繋がります。

愛犬との健やかな未来を願って

このチェックシートが、皆さまと愛犬のウェルネスケアの一助となれば幸いです。

愛犬は、私たちに
たくさんの愛情と喜び
を与えてくれます。
そのかけがえのない存在が
・一日でも長く
・健やかに
・幸せに
過ごせるよう、飼い主さんとしてできることはたくさんあります。
日々の観察を習慣にし
▶小さな変化に気づき
▶時には専門家である獣医師の力を借りる
そのことで
愛犬の健康寿命
を延ばすことができると信じています。

この先もずっと
▶愛する家族と
▶笑顔あふれる日々を送れるよう

心から願っています。

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