※それぞれの健康に必要な栄養素を強化しています。効果・改善を保証するものではありません。
【心臓の健康用】ヒッポのごはんの基本コンセプト
※症状が軽い場合は
AAFCOの基準に準拠して作ります
毎日のごはんとしてもご利用いただけます
※療法食にした場合は
かかりつけの獣医さんに相談の上ご利用ください
〇適正体重の維持を目指す
⇐肥満が心臓の負担増になるため
〇かつ十分なエネルギー摂取の確保
⇒カヘキシア(悪液質)を防ぐ目的
〇腎臓病を併発しやすいので
腎臓の健康にいい成分補給
⇒血圧・血流の健康維持
⇒たんぱく制限など
〇心臓にかかる負担を減らす
=ナトリウム(0.15~0.25%)
リン(0.2~0.7%)制限
〇タウリン・Lカルニチン・亜鉛
アルギニン・オメガ3の補給
〇補給と調整
=カリウム(0.4%以上)
マグネシウム(0.06%以上)
ビタミン
〇健康維持による抗酸化
【心臓の健康用】具体的なごはんへの反映方法
【タンパク質制限】
〇腎臓ケアとしての制限。
なので極端な制限はしない。
〇含流アミノ酸の少ない肉を選択
←尿PH低下が腎臓負担になるため
ただし含流アミノ酸はタウリンの材料
なので優先順位検討して決定
※初期・症状が軽い場合は特に心臓を優先
〇高消化で質の良い物であれば
嗜好性に任せてもいい
◆含流アミノ酸について
=かつお節・大豆・小麦たんぱく・肉に多い
心臓病が進行していて腎臓が心配な時は
比較的少ない肉
を中心にレシピを組み立てる。
その他
・ビール酵母・海苔など
を避けることも検討
避ける場合は直接タウリン強化推奨
【リン制限】0.2~0.7%
心臓と腎臓の同時ケア。
腎臓ほど強い制限はではなく、
栄養をしっかり摂ること
を優先しながらバランスとる。
腎臓病の進行による
リンの尿中への排泄機能の低下は
⇒高リン酸血症を招く
・骨粗しょう症
・上皮小体ホルモンの異常と関連
・心不全
リンの腸での吸収率は
・動物性50%=まし
・植物性は30%=低め
・無機リン90%以上!=絶対ダメ
おやつなどの添加物に注意
リンが比較的少ない
リンが比較的多い
アマランサス・ビール酵母など
リンはゆでると水に溶けだす
=調理法の工夫も効果的
例えば
レバー類は代用が利かないので入れたい
⇒低温調理ではなく
「ゆでる」で少量使用など
【ナトリウム制限】0.15~0.25%
塩分過多が
⇒心臓肥大・静脈うっ血
⇒高血圧を招く
だが!
塩分・水分を制限というが
正確には塩分・水分を
体内に溜めるのが良くない
すなわち
塩分・水分を制限しすぎると
逆に体内に止めようとする
=塩分滞留・水分滞留
=腎負担
無症状なら、塩分制限は必要ないんだって
〇カキ・風化貝カルシウムは
ナトリウムやや高めの数値だが
それ以上のメリットがあるので使用
〇かつお節や干しアミなど
あった方がいい程度であれば外しても
〇肉類は似たり寄ったり
嗜好性を優先でいい
【タウリンの補給】0.1%以上
タウリンの働き
〇心臓の健康に
〇眼の健康に
〇皮膚のバリア機能に
◆肉中心であれば
問題なく摂取できる。
そうでないときは
◆牡蠣に多く含まれるので推奨
ナトリウムがやや多いが
それ以上のメリット。
タウリンは水に溶けやすい
=煮汁も使う。
◆白身魚にも多いが
含流アミノ酸のバランスで考慮
◆ヤギミルク・ヤギホエイにも豊富
【Lカルニチンの補給】0.02%以上
・心臓の健康に
・脂肪燃焼をサポート
Lカルニチンが多い
を中心にレシピを組み立てる
※レバー類にも多いが、
リン制限とのバランス考慮
【アルギニンの供給】
アルギニンが体内で代謝されてできる
一酸化窒素が血管の働きをサポート
同様の理由で硝酸塩も有効
だが過剰リスクあるのでアルギニンを優先
肉・魚・卵全般に多い
改めて摂取する必要はない。
良質な肉を高消化性に仕上げて提供。
ここでも肉の必要性が高いことが分かる
【亜鉛の補給】
心臓の働きをサポート
亜鉛も牡蠣が圧倒的に多い。
ナトリウム制限を考えても牡蠣は推奨。
次いで肉類やごま。
【カリウムとマグネシウムの調整】
心臓病では血中のカリウムが不安定に
・低カリウム血症
・高カリウム血症
どちらも発症しやすい
また薬剤治療により
低マグネシウム血症も散見。
なのでどちらも
多すぎず少なすぎずで調整
〇カリウム量0.4%以上
〇マグネシウム量0.06%以上
他栄養対策とのバランスがあるので
他の食材と合わせながら微調整
【薬との兼ね合い】
〇利尿剤
ナトリウム制限をはじめとする
ミネラル調整を行った食事療法と併用
長期使用する場合
チアミン欠乏を防ぐため
食事で補給する。
〇ACE阻害薬
高カリウムにならないように調整
【オメガ3系脂肪酸の摂取】
特にEPA/DHAで
EPA/DHAは青魚由来。
植物系オメガ3は体内で変換される必要。
EPA/DHAの直接摂取が好ましい。
サチャインチオイルは必須
魚をどうするか?
含流アミノ酸が増えるのは避けたい
がメリットも多い。
全体のバランス見てから組み立てる
【心臓の健康用ごはん】レシピの例
鹿・猪・さつま芋・かぼちゃ・牡蠣・アジ・鶏むね・ブロッコリー・卵黄・ロウカット玄米・舞茸・しめじ・豚レバー・大麦・米麹・(だし/昆布・イワシ粉)・ヤギホエイ・風化貝カルシウム・干しアミ・乳酸菌・サチャインチオイル・白ごま
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