※この記事は栄養成分自体の化学的な性質等を示すものであり、ごはんの効能を表すものではありません。
ひつじ?!臭いんちゃうん?
と誤解されてる方も多いかも・・・
それほど日本ではなじみの薄い食材
しかし欧米や中国では高級肉扱い。
かつて、遊牧民にとっては最も重要な食材でもあったんです。
食材の知識を持って、きちんと調理すれば、臭いなんてあり得ない!それに体にうれしい効果もいっぱいあるんだよ~
ヒッポのごはんで使うこだわりの羊肉の特徴
ピッポのごはんでは
☆ラムランプを
☆スペシャルカットして
使用しています。
☆グレインフェッドとは
牧草でなく、穀物で育てた羊のこと
安全かつ栄養豊富な餌を食べた羊は、独特のクセがなく、柔らかく旨味も強い。
☆ラムランプとは
ラムは生後一年未満の子羊のこと。
ちなみに生後1年~2年未満でホゲット、2年以上でマトンと呼びます。
羊は若いほど柔らかくクセがありません。
ランプは羊の腰からお尻にかけての部位。
柔らかく味に深みがあり、クセのない、肉らしい濃厚な味わいを持ちます。
☆スペシャルカットとは
余分な脂肪を可能な限り取り除きます
詳しくは後ほど
☆産地はニュージーランド産にこだわり
その理由は
伝染病などからも隔離されています。
・羊を育てるのに理想的な環境
穏やかな気候と雨量の多さ、広大な土地
・食肉王国である
羊の育成・屠殺・精肉・運送まで、すべてが政府の厳しい管理体制
羊にも、肩・ロース・ももなど様々な部位があります
その中でも特にランプを選んだ理由は
・美味しくて柔らかい
ことが重要ですが
・脂肪が除去しやすい
ことも決め手でした。
日本であまり知られていない肉だからこそ、品質と安全性、そして美味しさにとことんこだわったよ。
AAFCO基準で見るとラムの栄養素は平凡そのもの
AAFCO基準に準拠するだけのレシピでは
羊には「他の肉と比べ特に何かが優れている」という点が見つかりませんでした
実際比べてみると
(以下は羊に多いと紹介される栄養素)
・タンパク質(単位 g/100g)
羊 | 牛 | 豚 | 鶏 | 鹿 |
20 | 21.3 | 22.2 | 23.3 | 23.9 |
・ビタミンB12(単位 μg/100g)
羊 | 牛 | 豚 | 鶏 | 鹿 |
1.8 | 1.3 | 0.5 | 0.2 | 1.3 |
※鶏レバーは44・豚レバーは25
・鉄(単位 mg/100g)
羊 | 牛 | 豚 | 鶏 | 鹿 |
2.0 | 2.8 | 0.9 | 0.3 | 3.9 |
・亜鉛(単位 mg/100g)
羊 | 牛 | 豚 | 鶏 | 鹿 |
3.1 | 4.5 | 2.2 | 0.4 | 2.9 |
・ナイアシン(単位 mg/100g)
羊 | 牛 | 豚 | 鶏 | 鹿 |
6.9 | 6.2 | 6.9 | 12.0 | 6.9 |
※羊はもも脂付きで比較
全体的に悪くはないが良くもない感じ
ビタミンB12は鶏の9倍!
ですが・・・
レバー系と比べると10分の1もありません
亜鉛にしても
鶏の約8倍!
という表現ができますが
牛ももの約3分の2しかない
ということもできます。
比較するもので印象を操作できる!?
AAFCO基準だけ意識してレシピを考えると
べつに羊じゃなくていいか~
となりますが・・・実は!
羊には、隠されたすごい力があるのです!
犬の「腸活」に最適な肉!それが羊肉
病気に負けない強い体づくり。
そんなご飯のレシピの実現には
・乳酸菌の摂取
・消化性を高める
など、いろんな項目が挙げられます。
中でも羊肉で注目すべきは
・体を温める
ということ。
これは腸の中の善玉菌が高温を好み、悪玉菌が低温を好むことから。
人であれば、環境に合わせて、服やカイロで物理的に温めるということができます。
犬ではそういうわけにもいきません。
!腹巻とご飯をセットにして販売する
などと迷走しかけましたが、羊肉のおかげで何とか踏みとどまれました。
羊肉のすごさを知ったのは東洋医学から
羊肉は東洋医学で、肉では唯一の大熱
これは文字通り、体を温める効果が強いことを表しています。
東洋医学の古典にも、羊肉について
脾胃虚寒(手足やお腹の冷え等)に効果
冷え性に優れた効果
などの記載が見られます。
羊肉は冬は氷点下35℃にもなるモンゴルでの、遊牧民たちの重要な食糧
その過酷な生活を支えてきた、秘めたる力のすごさがうかがえます。
AAFCO基準では平凡だった羊肉。
4000年の歴史を誇る中国では、非常に優秀な食材として扱われてきています。
わんちゃんを、体の中から温めてくれる
肉では唯一無二な食材なのです。
ダイエットにも羊肉!?話題のLカルニチンが豊富
Lカルニチンとは
脂肪を燃焼し、エネルギーに変えるミトコンドリアに、脂肪酸を運び込む役目を持つアミノ酸の1種。
特に心臓にとっては、エネルギー源の60~70%を脂質に依存しているので、重要な栄養素と言える。
その脂肪燃焼効果に注目され、人でも筋トレやダイエットのサポートとして数多くのサプリが販売されるLカルニチン。
そのLカルニチンを普段の食事から、自然と摂取できるのが羊肉なのです。
羊肉でもマトンはラムの約2倍のカルニチンですが、食味・扱いやすさから、ヒッポのごはんではラムを採用しています。
それでも大袈裟に言いますと
ラムのカルニチンは鶏の約8倍!
※鹿や馬のほうが多いという報告もあります
東洋医学でいう大熱の体を温める効果と合わせると、ダイエットにめっちゃ効果がありそうな気がしてきませんか?!
しかしここで気になるのは
・脂肪(単位 g/100g)
羊 | 牛 | 豚 | 鶏 | 鹿 |
12.0 | 10.7 | 3.7 | 1.9 | 4.0 |
カロリー(単位 kcal/100g)
羊 | 牛 | 豚 | 鶏 | 鹿 |
164 | 176 | 118 | 105 | 119 |
結構な脂質とカロリーの高さ。
通常のごはんでならまだしも
ダイエットの話なのに!
これに対し
なので羊の肉は食べても太らない!
という回答が見られます。
ちなみに牛肉の脂の融点は40~50℃
あれ?脂肪の消化吸収って、リパーゼの役目でなかった?酵素で分解するから、融点は関係ないんちゃう?
・脂肪燃焼の効果を持ちながら
・がっつり脂肪を摂取できる
羊肉はそんな矛盾した性格の持ち主。
なのですが!
この比較で使用した羊肉は
・もも肉脂付き
「脂付き」なら・・・
脂とっちゃえばいいんじゃない?
ということで
こちらの肉がラムランプ
ご覧の通り、表面に脂がびっしり
裏側の脂はちょろっとだけ
自分で食べるなら、この脂が甘くておいしいのですが、泣く泣くすべて除去。
きれいに取れましたね~
スライスするとこんな感じで!
ほとんど脂が残ってないでしょ。
この時は肉265gに対し脂は63g
肉100gに対してだと、脂23gを除去したことになります。
先ほどの表から単純計算すると
・残るカロリー(164-207=-41)
※脂質1g9kcalで計算
どっちもマイナス・・・
それともこのランプに脂が多すぎ?
数値上の計算では証明できなかったが
見た目と感覚では、ダイエットにぴったりの低脂肪・低カロリー
これで矛盾が解消された!・・はず
この脂肪除去の作業を、ヒッポのごはんではスペシャルカットと呼んでいます。
歩留まりが悪くなるし、手間はかかります
でも、わんちゃんのためなら何のその!
カルニチンは筋肉に含まれているので、
脂と一緒にカルニチンも除去!
なんてことはないのでご安心を。
まとめると羊肉は
腸活に体重管理に心臓の健康に!
わんちゃんの健康に欠かせない食材
AAFCOにばかり気を取られて、この素晴らしい食材を危うく見落とすところでした。
パパさん、まだまだ勉強不足だね~
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